ストリートピアノ常設 函南・わさびミュージアム にぎわい一助に
函南町の伊豆わさびミュージアムで26日、フードコートの一角にグランドピアノがお目見えした。誰でも気軽に触れられる“ストリートピアノ”として常設し、館内を改装して音楽に親しむ環境を整える予定。地元業者のコラボによるにぎわいづくりの取り組みで、「ワサビとピアノの新しい化学反応」に期待が高まる。

多数のワサビ商品が並ぶミュージアムは一昨年に館内でわさび田が復元されるなど、伊豆の入り口に位置する人気の観光スポット。新型コロナウイルスの影響を受けつつも、運営する山本食品の山本豊社長(60)は「新たな楽しみを届けたい」とピアノの設置に乗り出した。家庭用よりも大きめのグランドピアノを置き、春までにはフードコートを広げてスピーカー設備も整える予定という。
山本社長にグランドピアノの設置を提案したのは、ストリートピアノで地域活性化を目指す飯田ピアノ(三島市)の飯田收社長(54)。ともに三島信用金庫の同友会に所属する仲で、三信を通じてビジネスマッチングにつなげた。一見関わりのないワサビとピアノの組み合わせに、山本社長は「考えられないことが起きるかも」と期待を示し、飯田社長も「ピアノがにぎわいのきっかけになれば」と思いを語る。
わさびミュージアムは入場無料。ピアノは感染対策をしながら利用してもらうという。