在宅の重症心身障害者 主な介護者「母親9割」 静岡県調査

 静岡県はこのほど、在宅で暮らす重症心身障害者と家族の生活状況の把握に向けたアンケートの結果を公表した。医療的ケアが必要な人を含む800人分の回答を抽出し分析したところ、主な介護者として1番目に介護を担っているのは母親が最多の88・8%だった。主な介護者のうち36・1%が「就労している」と答えた一方、32・6%は「就労希望はない」と回答。17・5%は「できれば就労したい」との意向を示した。
 障害福祉サービスの利用は、入浴や食事の介助を行う「生活介護」が最多の44%。介護者が病気などの際に一時的に利用する「短期入所」が40・6%で、今後利用したいサービスとしても高い希望があった。学童期には放課後等デイサービス、医療的ケアが必要な人は訪問看護や訪問リハビリを多く利用する傾向もみられた。
 施設入所の希望状況では、34・4%の人が「長期入所を希望する」としたが、入所希望時期は79・4%が「現在の介護者が体力的な問題などで介護できなくなった時」と回答した。県障害福祉課は「できるだけ長く一緒に生活したいが、親の老後には施設利用の希望がある」とみる。
 災害時の備えについて、十分に対策ができていないと感じる点を複数回答で尋ねた設問では、半数以上が「停電時の電源確保」と「自宅倒壊時の避難先」を挙げた。
 同課は「県では短期入所のサービス拡大を図ってきたが、まだ満足度が十分でなかったり、依然利用希望が高かったりする傾向があった。拡充できるよう、人材育成をさらに進める」としている。
 調査は2020年11~12月、県内の重症心身障害者や、同程度の重度障害がある人、日常的な医療的ケアが必要な人などを対象に実施した。

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