特集 : 函南町

地下水位、工事後回復せず 国交省会議 委員が見解【大井川とリニア】

 リニア中央新幹線工事に伴う大井川の水問題を巡っては、国土交通省専門家会議の議論で「(南アルプスの)山体に含まれていた地下水は工事前の状態には戻らない」という委員の見解が示されている。工事による大幅な地下水位の低下は避けられないとみられ、希少な生態系への影響が危惧されている。
 専門家会議の中間報告に見解は反映されていないが、第12回会議(昨年9月)で大東憲二委員(大同大教授)が「トンネル湧水が出続けることを前提にすると、工事前まで山体から抜けていなかった地下水が抜ける条件が永久に続く」と大量の地下水が下流に流れ、その水は戻らないと指摘。地下水位が別の状態で安定するまでの期間は「20年か30年か100年か千年かは分からない」と発言した。
 東海道線丹那トンネル工事では丹那盆地(函南町)の地下水位が下がり、湧水が枯れた。県によると、約100年たった今も回復していない。リニア事業主体のJR東海は工事後、南アルプスで地下水位が300メートル以上低下すると予測し、その範囲には国立公園特別保護地区が含まれる。2年後に控えるユネスコエコパーク更新への影響が懸念されている。

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