静岡人インタビュー「この人」 坂上雅信さん 第6代県警山岳遭難救助隊長

 富士山や南アルプスなどでの遭難救助を続けて27年目の今春、隊員28人を束ねるトップに就いた。現場の陣頭指揮とともに、遭難防止などの広報啓発に力を入れる。札幌市出身。52歳。

坂上雅信さん
坂上雅信さん

 ―意気込みを。
 「隊員たちは『人の命を助けたい』一心で入隊を希望し、多くが山岳未経験から経験を積む。勉強熱心で意志が強い若手は多く、仲間として誇りに思う。どんな危険な現場からも『必ず生きて家に帰る』よう伝え、一緒に成長したい」
 ―救助隊を志したのは。
 「高校2年の時に修学旅行で新幹線から富士山を見た時、『ここで人を助けなければ』と決意した。救助した遭難者から『ありがとう』の5文字をもらった時に何よりやりがいを感じる。家族にも心配と苦労を掛け続けてきたが、自宅に帰った時に一番安心する」
 ―コロナ禍の変化は。
 「富士山と南アルプス以外への登山が増え、単独や未経験者による遭難事故も増えている。自身の体力や技量を見極め、経験豊富な人との登山や登山計画書の提出などをお願いしたい」
 ―冬山登山の注意点は。
 「山は逃げない。危険を感じたら即下山を。特に富士登山は他山と比較にならない重大な結果を招くことを改めて理解してほしい」
     ◇
 趣味はスキーや映画観賞。長男は消防職員で、消防の山岳救助隊員を目指している。

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