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沼津銘菓「栗せん」2年ぶり復活 老舗菓子店ほさか、味や包装一新

 沼津市大手町の老舗菓子店「ほさか」が17日、機械の老朽化によって生産を一時休止していた看板商品の「ほさかの栗せん」を2年ぶりに復活させる。店舗新装に合わせたお披露目。栗せんは味や包装をリニューアルし、保坂裕子店長(56)は「令和仕様に生まれ変わった栗せんを、ここぞという勝負時の沼津土産として使ってほしい」と力を込める。

17日から復活する「ほさかの栗せん」=沼津市大手町のほさか
17日から復活する「ほさかの栗せん」=沼津市大手町のほさか

 栗せんは創業当時の1928年に故保坂貢さんが開発し、地域の銘菓として長年親しまれている。機械の老朽化に伴って製造ができなくなり、2019年12月に店頭から姿を消した。新しい機械を導入するため、今年5月から休業。製造工程をガラス越しに見学できる和風モダンな店内に生まれ変わった。
 白あんに砂糖、卵を混ぜた生地を栗型の鉄板で焼いた栗せんは、色が濃く堅い質感が特徴だった。現代の味覚に合わせてソフトで軽い食感に変え、甘さを抑えた上で卵を増やしてコクを増した。白あんは北海道産白インゲン豆を富士山の伏流水で炊いて作るなど、素材にもこだわったという。新たな機械の導入により色づきが薄くなったが、「機械を使い込めば以前のような濃い色で焼けるようになる」と説明する。
 9日に栗せん1200~1300枚を無料配布したところ、3時間で終了したという。保坂さんは「待っている人の多さを実感した。『今までの栗せんとは違うけど、おいしい』との声をいただいた」と話す。
 袋入りは6枚400円、箱入りは10枚入り千円。

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