清水庁舎移転、凍結へ 海洋、歴史施設も 静岡市、入札無期延期

(2020/5/29 07:35)
移転計画の凍結方針が明らかになった静岡市役所清水庁舎(手前中央)=2016年12月、静岡市清水区(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号から」)

 静岡市は28日までに、市役所清水庁舎の移転新築などの大型ハード事業を凍結する方針を固めた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、計画に必須の民間参入が見通せず、事業計画を大幅に見直す必要があると判断した。6月1日に予定していた新清水庁舎の入札受け付けは無期延期する。関係者への取材で分かった。
 凍結するのは清水庁舎移転新築をはじめ、清水港で計画している水族館機能を持たせた海洋文化施設、駿府城公園近隣に博物館として建設予定の歴史文化施設の計3事業。29日にも庁内で幹部会議を開き、合意形成する。7月に予定していた海洋文化施設の入札受け付けも無期延期する。
 3事業の総事業費は約400億円(清水庁舎94億円、海洋文化施設242億円、歴史文化施設65億円)。田辺信宏市長は13日の定例記者会見で、既存事業の「聖域なき見直し」を明言していた。新型コロナウイルスに関する感染防止、経済支援の財政支出が続く中、数年かけて計画してきた主要事業も例外にはできないと判断したとみられる。
 3事業を凍結した場合、事業をいつどのように再開するか、新型コロナウイルスの収束状況や経済状況を見極めながらの難しい判断を迫られそうだ。特に清水庁舎は移転後の跡地に、独立行政法人地域医療機能推進機構が運営する桜ケ丘病院(清水区)を移転させる計画があり、事業の遅れが移転に影響するのは必至だ。
 関係者によると、市と同機構は計画見直しを含めて今後、意見をすり合わせるための場の設置を検討している。既に設計を終えている歴史文化施設は、条件が整えば、年度内に再開する可能性もあるという。

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