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テーマ : 教育・子育て

授業時間増やし英語力強化 さいたま市の小中 英検で成果

 英語力の必要性が求められる中、さいたま市は8年前から小中学校で学ぶ英語の統一した独自のカリキュラム「グローバル・スタディ(GS)」に力を入れている。授業時間を大幅に増やし、英語で話す機会を積極的に設けるなど工夫した結果、英語検定試験の成績が伸びている。

グローバル・スタディで英語を学ぶ生徒=さいたま市立大宮南中学校
グローバル・スタディで英語を学ぶ生徒=さいたま市立大宮南中学校


 同市立大宮南中学校で2月、1年3組の生徒31人が英語の授業を受けた。3~4人のグループになり、1人が黒板上のプロジェクター画面に映し出された「かみしばい」や「おまもり」など、日本の文化に関連する単語を英語で説明した。
 教員は英語で「日本語は使わない、動きで伝えない、文章で教える」と注意。生徒は、わさびについて「辛い」「緑色をしている」などと、考えながら伝えた。女子生徒は「毎回、いろいろな表現の仕方があり飽きない。楽しい雰囲気なので、文法を間違っても全然気にならない」と述べた。
 GSは、2016年度から同市内の全小中学校で導入。教材も作成した。小学校低学年では、歌や簡単な単語に触れ、英語に慣れることに重点を置き、中学年(3・4年)では日常会話、高学年は聞く・話す・読む・書くの4技能を学ぶ構成にしている。中学生では授業の一部を英語で行う他、ディスカッションやディベートも取り入れている。市教育委員会は「授業では、英語で話す機会をできるだけ作るように工夫している」と説明する。
 授業時間も多い。国が求める標準授業時間数は、小3で35時間なのに対し、さいたま市は70時間、中学校の標準140時間に対し、同市は157時間。小6と中学生は定期的に英語検定試験を受けている。
 こうしたさまざまな工夫の結果、英語力が向上している。文部科学省の22年度調査によると、国際的な外国語検定CEFR(セファール)のA1レベル(英検3級と同等)相当以上を取得している中3の割合は72・9%で、全国平均の27・3%を大きく上回った。

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