午前に近隣住民が被害女性目撃 東京・狛江の強盗殺人
東京都狛江市の住宅で住人の大塩衣与さん(90)が遺体で見つかった強盗殺人事件で、大塩さんが当日の19日午前10時半ごろ、自宅近くで近隣住民に目撃されていたことが20日、警視庁調布署捜査本部への取材で分かった。19日夕に死亡しているのが見つかっており、捜査本部は被害に遭った時間の特定を進め、死亡時刻や不審者の目撃情報などを調べている。
茨城、栃木、埼玉、千葉、神奈川各県では今月、数人の男による強盗致傷や窃盗などの事件が相次いで発生。各県警は強盗グループが関わっているとみており、捜査本部も狛江市の事件との関連を調べている。
捜査関係者によると、千葉県大網白里市のリサイクルショップで12日に起きた強盗致傷事件で、同県警は三重県の駐屯地に所属する陸上自衛官の男(23)を逮捕した。携帯電話に大塩さんの住所や、狙って強盗に入るという趣旨の記録があることが判明し、19日午後2時45分ごろに警視庁に連絡があり、捜査員が5時20分ごろ、遺体を発見した。
また、警視庁が17、18日に窃盗容疑で逮捕した男3人が各地の事件に関与した疑いがあることも判明。3人は、いずれも住所不定の19歳で、昨年12月16日に東京都渋谷区の店舗でネックレスなどを盗んだとして逮捕された。うち1人は「金に困って闇サイトに応募し(指示役に言われて)実行した」と供述している。