かつお節、フェイスブックで新販路 熱海の「丸藤」

(2020/5/29 16:00)
フェイスブックを活用して新たな顧客獲得に成功した丸藤の藤田昌弘社長(左)と渡辺勇希さん=28日午後、熱海市

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くの食材が行き場を失っている中、熱海市のかつお節製造業「丸藤」はこのほど、フェイスブック(FB)の「コロナ支援・訳あり商品情報グループ」を活用して新たな顧客獲得に成功した。藤田昌弘社長(47)は「静岡県内は食材が豊富なだけに、困っている生産者は多い」と指摘し、支援の輪の広がりに期待している。
 同社の取引先は市内や首都圏の宿泊施設が中心。4~5月はほとんどの宿が休業し、売り上げは10分の1にまで落ち込んだという。一方で、介護施設などにも納入しているため「休むわけにはいかなかった」。
 在庫の賞味期限が迫る中、販売課の渡辺勇希さん(35)らは「何とかお客さまに届けたい」と、30万人以上のユーザーが参加しているFBのグループの活用を提案。通常価格の4~5割引きで、かつお節や麺つゆなど3種類のセット商品の情報をFBに投稿した。
 すると、計1200個の商品は即日完売。購入者のほとんどが個人客だった。これまで法人相手の商売だった同社にとって、新たな顧客の獲得につながった。渡辺さんは「『おいしい商品を分けくれて、ありがとう』との書き込みがあり、涙が出そうになった」と振り返る。
 藤田社長は「家庭でのかつお節の消費が減っている中、どうすれば本物の味を残せるか模索していた。今回の取り組みでその突破口が見えた気がした」と語った。
 同社は、購入者から送られてきたかつお節などを使った料理の写真を紹介するなどして、顧客とのコミュニケーションを深めていくという。

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