サミットの夕食会に「磯自慢」 焼津、「蔵元みょうり」-北海道洞爺湖

 北海道洞爺湖サミット初日の7日夜開かれた福田首相主催の夕食会で、焼津市鰯ケ島の磯自慢酒造の最上級日本酒「中取り純米大吟醸35」が乾杯用として各国首脳に振る舞われた。外務省の要請に応え、酒を提供した8代目社長寺岡洋司さん(52)は、夕食会の模様を報じた8日の本紙朝刊を手に「蔵元みょうりに尽きる光栄なことでした」と喜びを口にした。外務省から打診があったのは6月上旬。本来は冬まで熟成させるため、夏は出荷しない。だが、サミット担当者の「日本一の酒を味わってもらいたいのです」との懇願に寺岡さんは「若い酒でいいなら」と快諾した。
 夕食会には複数の蔵の酒が使用され、メーンの乾杯用だけが銘柄を公表された。「サミットで使ってもらえるだけで幸せ。まさか乾杯で味わっていただけるとは」と寺岡さんは驚きを隠さない。
 「中取り―」は酒米山田錦を35%まで磨いた上、搾り始めと搾り終わりの部分を避けてびん詰めにする。味と香りを究極まで追求した酒として知られる。価格は年ごとに異なり、4合びん1本で1万2000―1万4000円という逸品。製造販売は毎年約1000本。ことしは12月7日に発売する。

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