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新たな芸術「ネオンアート」 静岡の会社、発信に力

 静岡市葵区の広告看板設計・施工会社「アオイネオン」は、ネオン管を使ったアート作品やアクセサリーを、同区の松坂屋静岡店で13日まで展示販売している。広告看板としての需要が減る中、同社はアーティストと連携した新たな芸術ジャンル「ネオンアート」の発信に力を入れる。

ミハラヤスヒロさんがデザインしたスニーカーをネオンで再現した作品を紹介する、アオイネオンの荻野事業企画部長=静岡市葵区の松坂屋静岡店
ミハラヤスヒロさんがデザインしたスニーカーをネオンで再現した作品を紹介する、アオイネオンの荻野事業企画部長=静岡市葵区の松坂屋静岡店

 靴デザイナーミハラヤスヒロさんとコラボレーションしたスニーカー柄のオブジェや、ネオン柄の絵を描くイラストレーターはらわたちゅん子さんによる金魚のオブジェ、フジロックフェスティバルに携わるデザイナーの渡辺明日香さんが手掛けた立体的なネオンのコーヒーテーブルなど、特有の輝きと色彩を生かす作品が並ぶ。ガラス端材を使ったアクセサリー、開発中のランプも紹介。一部作品は大丸松坂屋のウェブショップでも販売する。
 同社の荻野隆事業企画部長によると、2010年ごろから看板業界ではネオンからLEDに需要が移り、職人は現在全国で50人ほどしかいない。貴重な技術を未来に残そうと、18年にアートとして発信する取り組みを始めた。「ネオンアートは国内ではまだ確立されていないが、美大生など若い世代への間口を広げたい」と話した。

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