
頭に浮かんだことを、滑らかに言葉にできない発話障害を「吃音(きつおん)」といいます。
人前で思ったように話せない吃音のある若者が、接客業に挑戦しました。舞台は"注文に時間がかかるカフェ"です。
客「すごく新鮮な気持ち、いい時間になった」
2026年8月、静岡県沼津市で1日限定で開店した「注文に時間がかかるカフェ」。
店員は話したいことがあっても滑らかに言葉に出ない「吃音」のある人が務めます。カフェの発起人・奥村安莉沙さんも吃音があります。
全国で約120万人、100人に1人いるとされる「吃音」への理解を深めてもらおうと、2021年から全国で活動を展開しています。
<カフェの発起人 奥村安莉沙さん>
「26歳の時にオーストラリアに語学留学に行ったんですが、その時に言葉がうまく話せない人がカフェ店員を問題なくしている光景を目の当たりにして、『環境次第でうまく話せなくても接客ってできたんだ』と思って」
事前予約制で訪れた客は16人で、半数以上が吃音のある人やその家族でした。
<静岡市から来た客>
「分かり合えるような話ができて良かったなって思っています」
<神奈川県から来た客>
「自分と同じような症状を持っている方とお話をするっていうのは、すごく新鮮な気持ちというか、吃音についてちゃんと向き合う自分がいい時間になったと思います」
"会話を避けていた"若者が将来の夢のため接客に挑戦
今回、一念発起して、接客に挑戦したケイさん。(ニックネーム)両親は外国人で日本で生まれ育ち、母国語は日本語です。
<ケイさん(22)>
「子どもの頃は本当に会話することを避けていて、あまり話さないようにしていたんですけど。通訳とか、すごく会話が必要な職業を目指していて、それの自信を持つために挑戦しました」
『最後まで聞いてくれると嬉しいです』
ケイさんは、胸にお客さんへのお願いごとをシールで貼り、接客しました。
「前向きに考えるのが大事」
カフェ店員は初めてでしたが、2時間もすると、吃音がある女の子を励ましていました。
<静岡市から来た客>
「お姉さんと話せて、ちょっと心が軽くなりました。お姉さんが前向きに考えているところを見て、私もお姉さんみたいに前向きに人生を歩んでいこうと思いました」
<ケイさん>
「感動ですね。うれしいです。自分の個性だと思ったほうがいい。会話することが苦手で、途中で途切れちゃうんですけど、きょうは頑張って、お客さんたち全員と話せてうれしいなと思います」
会話を避けていた若者が、将来の夢のため、会話に懸命に向き合う前向きな姿がありました。













































































