
浜岡原発3号機、4号機の再稼働審査をめぐるデータ不正問題で、中部電力の林欣吾社長が原発が立地する静岡県御前崎市を訪れ下村勝市長に謝罪しました。
<中部電力 林欣吾社長>
「ここ御前崎市の皆さんには多大なるご心配とご迷惑をおかけしております。心よりお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした」
林社長はデータ不正の調査結果を報告するとともに、原子力規制委員会への再稼働審査の申請取り下げや、9月末での引責辞任を伝えました。
コンプライアンス本部部長「まさか部門の長が不正に関わっているという疑いの目をもてなかった」

<御前崎市 下村勝市長>
「ヘルプライン(内部通報)が機能しなかったのはなぜか」
下村市長が追及したのは、不正の調査報告書でも指摘されていたガバナンス=企業統治の不全についてです。
<中部電力コンプライアンス本部 長谷川聡部長>
「調査の依頼を、問題発言をした部署の長にしてしまった。まさか部門の長がそういうこと(不正)に関わっているという疑いの目を持てなかった」
<下村市長>
「(基準)地震動の捏造。それから内部通報が機能しなかった点、そしてその要因となった経営陣の圧力について大変深刻な問題だと受け止めている」
また、下村市長は「独自の正当化理論」によって不正を重ねた企業の体質にも厳しい目を向けました。
<下村市長>
「不正について集団として正しいことをしているという認識をもっていたという表現を見ました。これは本当に根深い問題だと思う」
<中部電力 林社長>
「失われた信頼を回復するためには当社に対する不信や浜岡の安全性に対する懸念に真摯に向き合い、地域の皆さまとの対話を重ねることが何より大切」
林社長は具体策として、10月1日、▼静岡支店に「静岡地域本部」を置く、▼原発敷地内にある「浜岡地域事務所」を地元の佐倉地区に移転する、▼掛川市と島田市にそれぞれ「地域事務所」を新設すると説明しました。
中電社長 知事に審査再申請への意欲示す
林社長が次に向かった先は、鈴木康友知事のもとです。謝罪したうえで信頼回復に努めるとした一方、再稼働審査の再申請への意欲も示しました。
<中部電力 林社長>
「原子力発電所の重要性・必要性は、何ら変わらないものと確信しております。決してあきらめることなく、再申請に向けた取り組みを進めてまいりたい」
原子力政策について「エネルギー自給率向上のための選択肢の一つ」との見解を示してきた鈴木知事は―。
<鈴木康友 静岡県知事>
「原子力政策は専門性が高いのでどうしても内向きになりがちなところがある。情報提供を丁寧に行いながら、地域に寄り添って事業を進めることが大事ではないか」
「ゼロからじゃなくてマイナスから」原発周辺市の市長らへも謝罪
林社長は9月15日午後、原発周辺にある牧之原市、菊川市、掛川市の3市の市長も訪ねて同様に謝罪。
<牧之原市 杉本基久雄市長>
「これから信頼を回復しようと、(中電は)ゼロから(の回復)と言っていますが、ゼロからじゃなくてマイナスからなんですね。並大抵のことじゃないと思います」
中部電力は今後の対応として、「御前崎市と密接に対話を重ね、原点に立ち戻り信頼回復に努めていく」としています。













































































