
浜岡原発の再稼働審査を巡る耐震設計のデータ不正問題で、中部電力が再稼働の申請取り下げを検討していることが分かりました。
原発と共存共栄の関係を築いてきた地元の静岡県御前崎市からは、「裏切られた」「残念だ」と憤りと落胆の声が上がっています。
再稼働審査 事実上白紙になる見通し
中部電力は浜岡原発3号機と4号機の再稼働審査で、耐震設計の「基準地震動」のデータを不正に操作した疑いが発覚しています。
関係者によりますと、中部電力は再稼働審査の申請を取り下げる検討に入ったということです。
原子力規制委員会による浜岡原発の再稼働審査は事実上、白紙になる見通しです。
<御前崎市議会 河原崎惠士市議>
「議会のほうには一言もそういったことはございません。(地元が)とてもないがしろにされている。疎外感がありますね」
浜岡原発が立地する御前崎市で、原子力対策特別委員長を務める市議会議員は、「寝耳に水」の状態で憤りの声を上げました。
<河原崎市議>
「(議会として)信頼回復の仕方はどうですかと提案しているつもりなんですが、全然応えてくれない。打っても響いてこない」
「ほんとの裏切り」会長辞任の意向も 揺れる地元・御前崎市
また、関係者によりますとガバナンス不全の責任を取り、中部電力の勝野哲会長が辞任する意向を周囲に示していることが分かりました。
他の経営陣も辞任を視野に検討しているということです。浜岡原発の問題に揺れる地元・静岡県御前崎市の住民は―。
<市民>
「残念っていうしかないですね。会社がそういう結論を出せば」
「(再稼働を)望んでいる人もいると思うので、本当の裏切りというか。こんな中途半端なことじゃやらないほうがいい。何かあったときに困る」
中部電力は11日、耐震データの不正問題に関して外部の調査委員会から報告書が提出されたと発表。
林欣吾社長が14日に報告書の概要について記者会見を行うほか、15日には御前崎市を含めた地元4つの市と知事を訪ねて直接説明する方針です。
市議「抜本的な対策で経営を立て出直すしかない」
中部電力が浜岡原発の再稼働審査を取り下げる検討に入ったという一報は、地元の御前崎市に大きな衝撃を与えています。
市民からは「もう中部電力に期待しない」、「地元にしっかりと説明を」といった声が上がったほか、一部の市議からは「けじめをつけて申請を取り下げ抜本的な対策で経営を立て出直すしかない」との声も聞かれました。
中部電力は2011年の東日本大震災を受けて全炉停止して以降、10年以上にわたって再稼働審査への対応などを続けてきました。
3、4号機の再稼働申請が取り下げられた場合、浜岡原発の先行きはさらに不透明になり、1、2号機に続く「廃炉」という議論も浮上する可能性があります。
中部電力は失墜した地元自治体や一般社会からの信頼をどう回復していくのか、極めて厳しい対応に迫られています。













































































