
雨が続く中、私たちが手放せない傘。静岡市で生み出される世界でひとつだけの傘がじわじわとその人気を拡大させています。
静岡の伝統技術を取り入れた美しい傘には海の向こうからも称賛が。
手作り傘の「仁心(にこ)」、価格は約3万8000円。
優しい風合いの浜松注染染め(はままつちゅうせんそめ)の生地、柄の部分には江戸時代から受け継がれている駿河蒔絵(するがまきえ)と静岡挽物(しずおかひきもの)が使われています。
100を超える工程は全て手作業。完成までは約1か月かかる特別な一本です。この傘を作っているのは、傘職人の藤田仁子さん(65)。
<藤田仁子さん>
「ひとつひとつ丁寧に作っていて柄も形もきれいにみせられたらいいな」

「元々は普通にOL」途絶えた手作りの技術を約40年ぶりに復活
静岡市の老舗傘店・藤田屋。107年の歴史を誇ります。
傘はかつて職人の手作業でつくられていましたが、藤田屋では1975年ごろ、製造の拠点を海外に移したことなどから職人がいなくなり、その技術は途絶えていました。
その歴史をもう一度つなごうと、約40年ぶりに傘づくりを復活させたのが藤田さんです。
<藤田さん>
「元々は普通にOL。2019年が創業100年になるタイミングで、ちょうどそのタイミングでまたモノづくりを始めるのもいいと思って始めた」
技術を一から学ぶのは簡単ではありませんでした。
<藤田さん>
「8枚のコマを縫い合わせるのが、大変なので、一日ずっとひたすら100枚くらい縫いつづけるとか何度も何度も作っていた」
藤田さんは約1年半にわたり、東京の職人のもとで技術を学び、商品化にこぎつけるまで約2年かかりました。藤田屋だけの手作り傘を展開し始めたその矢先、状況を一変させたのが新型コロナでした。
<藤田さん>
「コロナ禍だと人があまり動けないし、活動を停止になってしまった」
コロナ禍を乗り越え海外からも高い評価
藤田屋では傘の売り上げが一時、20%近く減少し「手作り傘」のプロジェクトも風前の灯に。
それでもコロナ禍で少なくなったオーダーにも一つ一つに向き合い続けた藤田さん。コロナ禍が明け、新たなチャンスをつかもうとしています。
2026年9月3日に開催された「東京インターナショナル・ギフト・ショー」。訪日外国人客が増えているいま、日本文化がさらに注目され、藤田さんの傘に追い風が吹いています。
<藤田さん>
「わたしが作ったの」
<海外の人(カナダから)>
「This umbrella, very cute, very nice」
<韓国人バイヤー>
「韓国では、日傘とかが有名になっているので、盛り上がっているので良い商品だと思います」
<藤田さん>
「静岡の良さを日本全国、海外の方にももっとお伝えできればいいと思う。そして皆さんに静岡に来ていただければなお良い」













































































