
浜松市では、中学生を対象に人の命を救うための講座が阪神・淡路大震災の発生以降31年にわたって続いています。
もしもの時、大きな力になる担い手の育成が脈々と受け継がれています。
倒れた人に見立てた人形に声かけを続ける中学生。これは「中学生のための救急蘇生講座」の一コマです。
「胸骨圧迫を開始します」
心肺停止になった人にどう対処するか、実践的な訓練を繰り返します。
<参加した中学生>
「すごく難しくて大変だった」
「力のかけ方がどうしても難しくて苦戦した。こういうことを知っておけば、いざという時に役立つのでは」
この日、講師を務めた消防士も中学時代に心肺蘇生を学んだ一人です。
<浜松市消防局 富山晴太消防士>
「胸骨圧迫とAEDの部分は非常に印象に残っている。自分も将来このような仕事に就いて人の命を助けていきたいと思った」
講師を務める消防士も中学時代に受講 阪神・淡路大震災から31年続く「救急蘇生講座」
浜松市では、この講座を31年間続けています。
きっかけは、阪神・淡路大震災。当時、被災地では、中学生をはじめとする若者が貴重な力として大きな役割を果たしました。
もしもの時、中学生に人の命を救う一翼を担ってもらおうと、震災直後から学校単位で始まった講座は1000回以上、受講生は3万人を超えました。
この講座では、心臓マッサージと人工呼吸に加えてAEDの扱い方も学びます。
「パッドを装着してください。(AEDは)心臓の波形の動きをみてくれる。心臓がけいれんし、うまく動いていないの確認して、その場合のみ電気ショックが自動で流れる」
<浜松市消防局 浅野亜美消防士長>
「10分間の間に何もしないと1分間に7~10%救命率、助かる確率が落ちていく。でも(救急蘇生を)やってくれることで患者の心臓が戻り社会復帰、通常の生活に戻ることもできる」
「1分間に7~10%救命率が落ちていく」
実際、受講した中学生が命を救ったケースは、幾度もあるといいます。
<浜松市医師会 長坂士郎副会長>
「父親が目の前で倒れてけいれんし始めたのを見て『これは死の兆候だと』気が付いて兄弟で心肺蘇生を交代しながらやって救急隊にバトンタッチし後遺症なく助かったという患者もいた。中学生に救急蘇生を覚えてもらうことで救える命が増えるのではないか」
講座開始から31年、浜松ではいま、若い力が命のバトンをつなぐ役割を果たしています。
ひと口に「救急蘇生」といっても、119番通報をすることやAEDを持ってくることも大切な役割のひとつです。
災害や事故にあったとき、自分なら何ができるか、一歩踏み出す勇気がひとりの命を救うきっかけになるはずです。













































































