
国内最大規模の竜巻が発生してから2026年9月5日で1年です。あの日、複数の住宅で屋根や壁が吹き飛ばされるなど目を疑うような光景が広がりました。
<野田栞里 記者>
1年前、竜巻の被害が大きかった場所です。私は1年前もこの場所を取材しています。竜巻が発生してから約2時間後に現場に到着しましたが、電柱が根元から折れ、数百メートルにわたって道路を塞いでいるという信じがたい光景が広がっていました。
こうして1年が過ぎ、同じエリアを確認してみますと、電柱や生活道路はきれいに整備されています。一方で屋根や外壁がちぎれたように壊れ、内部がむき出しになっている建物が確認できます。
アパートは窓ガラスが割れたままの建物や、屋根がブルーシートに覆われたままの家や、家を完全に取り壊して更地になっている場所もあります。
今回の災害を教訓とするため、さまざまな場所で次の災害に備える動きが進んでいます。
大きな渦の中で複数の小さな渦が回転しながら進む「多重渦竜巻」

2025年9月、静岡県牧之原市から静岡県吉田町を襲った巨大な竜巻。
風速は約75メートルに達したとみられ、気象庁は2026年8月、この竜巻について「多重渦竜巻」と推定されると発表しました。
一般的な竜巻の場合、渦は一つだけですが、「多重渦竜巻」の場合、大きな渦の中で複数の小さな渦が回転しながら進むため、強力で被害の範囲も広くなるのが特徴です。
牧之原市での負傷者は78人、建物への被害は1350棟にも及びました。
被災対応マニュアルを大幅刷新
あれから1年、教訓を未来へ生かす取り組みが進んでいます。
<牧之原市危機管理課 河原崎享主査>
「こちらが牧之原市の各班のマニュアルになります。全部詳細まで落とし込んでいるので、量はだいぶ増えた」
牧之原市は被災後の対応を検証してマニュアルを大幅に刷新。
例えば、被災者支援の拠点「支え合いセンター」については設置の要件や業務内容、仕事の役割分担などを事細かに記載しました。被害の大きかった細江区の山崎区長です。
<牧之原市細江区 山崎泰区長>
「市とやり取りをしていた無線です。停電だったのでバッテリーがだんだん無くなってきて、このままでは、使えなくなっちゃうなってところで本当に困った」
無線のバッテリー切れ寸前…ポータブル電源導入し備え
充電式の無線機の電池が尽きかけ、最悪の場合、市との情報共有が途絶える可能性があったといいます。地区では2026年2月、ソーラー発電も可能なポータブル電源を2つ購入しました。
9月に発行する地区だよりでは被災者の声を特集しています。
「暑い日が続く中、『お風呂に入りなさい』と気遣っていただいた温かい言葉は、今でも忘れられません」(地区だより より)
<山崎区長>
「今はやれることを1つでも、できることをやっていこうという風に考えている」
竜巻により住宅が「全壊」... 被害にあった住民のいま
2025年、住宅が「全壊」と判定された大石春男さん。屋根が飛んで外壁も大きく壊れました。被災から1年、大石さんに話を聞きました。
大石さんの自宅は屋根や外壁に大きなダメージを負い、今回リフォームということで同じ場所に暮らしているということです。
<野田記者>
1年前にお話を伺った時は、この家を取り壊すかもしれないとおっしゃっていたと思いますが、リフォームをしてこの場所に戻ってきた、その経緯を教えてください。
<被災した大石さん>
一時的に避難したんですが、ペットがいるので。ペットと一緒にアパートに入ることができないのでということも自覚しているので、妻の弟の家が近くにあったので避難したんですが、避難先でペットがちょっと家出をしまして、9日くらい経った時かな、家の車庫に猫が帰ってきたということで、やっぱりこれ家をつぶすわけにはいかないということで、大工さんに相談したところ、修理ができるということで修理を依頼しました。
<野田記者>
家族を守るための選択肢というものですね。
9月5日で竜巻から1年が経ち、1年が経ちます。大石さんが感じた今後の備えや、今後活用すべき点を私たちに教えてください。
<大石さん>
蓄電池とかそういう電気関係が一番今後困るかなと思います。今後は蓄電池を購入したいなと思っております。あと、ガス水道は正常に使えるものですから、なんとか生活はできましたので、今日に至っています。
いつ起こるのかわからないのが自然災害です。竜巻の災害を教訓にして備えていく。これが今の私たちに求められます。













































































