「人の心の支えでやってこれた」国内最大級の竜巻から1年 被害約3000万円のイチゴ農家がクラファンやSNSで広がる支援受け復興へ=静岡・牧之原市

国内最大規模の竜巻から1年。被害からの完全復活を目指すイチゴ農家が静岡県牧之原市にいます。

復興の歩みを後押ししたのは人と人とをつなぐネットでの共助。現代らしさを備えるその道筋とは?

牧之原市のイチゴ農家、杉山泰行さんです。農園を始めて16年目になりますが2025年9月の災害で存続の危機を迎えました。

風速75メートルを観測した国内最大規模の竜巻。

<野田栞里記者>
「牧之原市細江にある農業用のビニールハウスです。鉄製の骨組みが上から押しつぶされるようにぺしゃんこになっています。下の部分からぐっと曲がっちゃっていますね。ここが一番深い、がーんとへこんじゃっていますね」

杉山さんは栽培面積の8割に当たる3棟のハウスが全壊。約3000万円の被害を受けました。

<おかげさまです杉山農園 杉山泰行さん>
「何も言葉が出なくて。信じられなくて。愕然としたというか...」

各自治体によりますと台風15号による農業被害は▼牧之原市では10億円以上、▼吉田町では4億円以上と発表されています。

■ハウス再建とSNSで発信し続けたいま

台風被害から1年。つぶれたハウスは撤去され、新しいハウスが建ちました。

<杉山さん>
「間口を狭くしたり高さも低くしたり補強も1.5倍に増やして強くしています」

心身ともに疲れる復興作業。支えとなったのがリアルやSNSから寄せられた励ましの声です。

杉山さんは被害に遭った日から農園の現状をインスタグラムに100件以上投稿しています。

<杉山さん>
「『頑張って』『いつも見てるよ』『応援してるよ』って声はよくいただきました。イチゴを買いに来てくれるお客さん、同業の方、インスタからつながって声をかけてくれた人もいるし。ボランティアの方なんか、東京から来てくれたりしたので」

■クラファン開始1日で目標の100万円達成!

<杉山さん>
「これから植えるはずだった3万本の苗を植える場所がなくなっちゃって...」

大臣に陳情に行くなど自ら先頭に立って農家の苦境を発信し続けました。こうした取り組みが功を奏したのか、ハウス再建のために始めたクラウドファンディングは開始1日で目標の100万円を達成。最終的に300万円以上が寄付されました。

<杉山さん>
「ボランティアさんだけでも延べ200人以上来てもらったし。1000人以上はいるんじゃないですかね、力や支えになってくれた人は。人とのつながりを今回すごく感じたし、人の心の支えで1年間やってこれたなって」

自らが動き続けたことで広がった支援のネットワーク。杉山さんのスタイルは自然災害が相次ぐ現代の共助の手本になりそうです。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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