「売れすぎて困ってます」駿河湾の海水を15時間煮詰める伝統の「戸田塩」試行錯誤重ね約30年続く塩づくり=静岡・沼津市【しずおかモノ語り】

静岡県沼津市の戸田地区では駿河湾の海水を使って自然の塩づくりが30年以上行われています。

地元の人たちが手作りで生み出す塩は地域を盛り上げようとする気持ちが生み出しました。

<戸田塩メンバー>
Q. 売れ行きはどうなんですか?
「売れすぎて困ってます。間に合ってないんです、いまけっこうお待たせしちゃってますね」
「たまっています。注文用紙が」

沼津市戸田の海岸近くで地元の人たちが手作りしている「戸田塩(へだじお)」です。塩は、小屋のなかで薪をくべて湯気の中で作っています。


Q. 渡辺さん、今すくっているこの白いものが…
「戸田塩です」
Q. どうやって塩を作っているんですか?
「駿河湾に出まして、20メートルくらいポンプを下ろしてくんできた海水をたいております」

■早朝に戸田沖でくみ上げた海水は「ミネラルが豊富」

原料の海水は、早朝、戸田沖に船を出してくみ上げます。


「深さは20メートル。離れるのは100~200メートルくらい戸田の湾から離れて。海水が全然違います」

太平洋の黒潮と、富士山などの伏流水が出会う駿河湾。戸田沖でくみ上げる海水はミネラルが豊富だそうです。


Q. すごく立派な木が薪になってますね
「解体屋さんに頼んで、良い薪・良い薪とお願いしています」

古い木造住宅の柱や梁の薪は出る煙が少なく、火力も安定しています。15時間以上、薪をくべると海水から白い塩が出てきます。

水分を切って、乾かすと戸田塩になります。

■「村おこしのためになにかやらなければ」NPOを立ち上げる

この塩づくり、戸田を元気づけるために約30年前に女性たち中心にNPOを立ち上げて始まりました。

<渡辺さん>
「先代の理事長が村おこしのためになにかやらなければと言って、協力し合ってこれをやり始めたらしいですね」

昔ながらの塩づくり――。最初からすんなりといまのカタチに収まったわけではありません。

当初はなぜか、塩を作ろうとすると青や紫の色がつくことがあったそうです。調べてみると釜の材質と海水が化学反応を起こしていることが分かり1年半にわたる試行錯誤の末、いまの「亜鉛鉄板」が最適という結論に落ち着きました。

渡辺さんたちは戸田の海の豊かさを守っていきたいと話します。

<渡辺さん>
「このきれいな海、海水があることでこの塩ができることを皆さんに知ってもらいたい」

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

関連タグ

あなたにおすすめの記事

人気記事ランキング

ライターから記事を探す

エリアの記事を探す

stat_1