「全部丸投げして聞くみたいな使い方は学びにつながらない」教育に"AI導入"どこまで? もはや必須か...模索する現場 小中学校の校長が効果的な活用方法学ぶ=静岡

AI技術が急速に進化する中、文科省は8月31日、AIの活用について初めて明記された学習指導要領案の改定案を示しました。

AIはどこまで使っていいのか?多くの保護者が迷うポイントですが、すでに使いこなすことが求められている時代に突入しているようです。

静岡県藤枝市の学習塾「エクラ」では、2025年5月のオープン以来、AIを取り入れています。

こちらのシステムではAIが子どもたちの回答をもとに分析し、それぞれに適したアドバイスや解説を行います。

重要な箇所をAIが判断し、赤線を引いてくれることも。

<塾に通う子ども>
「分からないところを先生じゃなくてAIに教えてもらって、自分のわからないところがさらに明確にわかるようになって、すごくためになる」

<塾に通う子ども>
Q.人とAIどちらがいいですか?
「AIのほうが質問しやすかったりするのでAIです」

エクラの永田代表は、現代の学習においてはAIと人間の力を上手に組み合わせることが求められていると話します。


「1人1人のつまずきも違うし、学習スピードも違うし、本当に1人1人にあった学習ができているんじゃないかなと思う」

国も対応を加速

AIの教育への導入は国も対応を加速させています。

8月31日、文科省の有識者会議で示された新しい学習指導要領案では、「AIの仕組みや人間の認知に与える影響、メディアリテラシーを含む知識の基盤が重要」と明記。

すでに高校には「情報」という科目がありますが、小学校では、現在の「総合的な学習」の中で「情報の領域」について学ぶ時間を追加、中学校では「情報・技術科」という教科を新たに設けるとしています。

対応に追われるのは学校の現場

これで対応に追われるのは学校の現場です。9月1日、藤枝市では小中学校の校長を対象にした生成AIの研修会が開かれました。

<静岡産業大学 永田奈央美教授>
「出てきた回答に対して、本当にそうなの?とか、根拠は?とか、別の考えはないの?と問うのは、私たち教師の役割です」

参加者らは実際に生成AIを体験し、文章や画像を作成しながら効果的な活用方法を学んでいきました。

<参加者>
「子どもたちの近くに相談できる相手が1人増えるというイメージが湧きました」

専門家「正しくAIを使う頭脳を育てることが重要」

まだ手探りのAI活用。専門家は、「正しくAIを使う頭脳を育てることが重要」だと指摘します。

<静岡大学教育学部 塩田真吾准教授>
「最初から何も考えず全部丸投げして聞いちゃえみたいな使い方はリスクがあるし、学びにつながらない。AIを使いこなす状態というのは、色々な機能を知っているという訳ではなくて、どこでAIを使わないかという判断が出来るかどうかだと思う」

AIの導入によって大きな曲がり角を迎えた教育現場。教える側も、使う側もAIとの向き合い方は模索が続きそうです。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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