「高温対策にもなるので、ものすごくいい補助金」酷暑の農家を守れ!ファン付き作業服や遮光ネット購入費を補助 死亡事故2.5倍の中で求められる暑さ対策=静岡・藤枝市

お茶などを生産する農家を守る取り組みが静岡県内で始まっています。

近年、厳しさを増す夏の暑さから農家や作物を守ろうと、静岡県藤枝市では熱中症対策などにかかった費用の一部を補助する制度が設けられています。

<増田哲也記者>※19日午前10時取材
「手元の温度計では気温32℃を超えています。こういった連日の暑さは県内の農業にも影響を与えています」

藤枝市などで約10ヘクタールの茶畑を所有する青木謙吾さん。6年前に家業を継ぎましたが年々、暑さが厳しくなっていると話します。

<茶農家 青木謙吾さん>
「炎天下の中で働いて、頭が痛くなったことがあった。これ熱中症かなと思った」
Q. 何回くらい?
「毎年1回はなる。体が(暑さに)慣れるまでは」

一緒に働く技能実習生も日本の暑さは異常だと訴えます。

<インドネシアからの実習生>
「日本は本当に暑いです」
Q. インドネシアより暑い?
「暑い」

■藤枝市:熱中症、高温対策にかかった費用の1/3を補助

露地栽培の茶農家は仕事中、日差しを避けることができません。

2026年、このため青木さんは熱中症対策として、1着2万円するファン付きの作業服を市の補助を受けて7着購入しました。

藤枝市は2026年から市内の農家を対象に、熱中症や高温対策にかかった費用のうち3分の1を補助しています。

<青木さん>
「(対策を)全部自己資金でやるというのは大変。補助金を頂けると導入しやすい」

農作業中に熱中症で死亡した人は2024年は59人に達し、2021年と比べ、約2.5倍に。

国内の気温上昇に伴い、農作業のリスクは高まる中で、熱中症対策は急務です。

作物の“葉焼け”や死亡リスクも…藤枝市が対策費用の一部を支給

異常な暑さに苦しんでいるのは人間だけではありません。

<御殿谷農園 御殿谷勝昭代表>
「葉焼け。葉っぱが焼けちゃった。こうなると見た目も良くないし、廃棄する」

藤枝市でルッコラなどを栽培する御殿谷農園では、約5年前から強い日差しや高温による「葉焼け」などの被害が増え続けています。

ルッコラを日差しなどから守るために「遮光ネット」は欠かせませんが、こちらも市の補助を受け約52万円かかった費用のうち17万円が支給されました。

<御殿谷代表>
「めちゃくちゃ助かります。あと従業員の人に日陰ができて、高温対策にもなるので、ものすごくいい補助金だと思います」

SBSが調べたところ、県内で暑さに関する農業を対象とする補助を行っているのは、紹介した藤枝市、そして隣の焼津市、島田市の3つの自治体でした。

藤枝市によりますと、農家の熱中症対策と高温対策について19日までに52件、約180万円の申請があったということで、農家の暑さ対策はほかの自治体でも求められそうです。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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