
静岡県内の最低賃金について議論を続けてきた審議会は8月12日、最低賃金を57円引き上げるように労働局に答申しました。
物価高が続く中、生活費を切り詰める一人暮らしの学生にとっては大きな変化となります。
■時給ベースで1097円→1154円へ
12日、静岡労働局長に答申されたのは最低賃金の引き上げ案。審議会の案は静岡県内の最低賃金についていまよりも57円引き上げるというもの。
時給ベースで現在の1097円から、1154円となる見込みです。
<静岡地方最低賃金審査会 畑隆会長>
「静岡県が抱えている人口流出の状態、労働力の定着、促進という課題。これを強く意識しまして」
静岡県の最低賃金の引き上げ幅は過去2番目で、国の審議会が示した金額を上回るのは12年ぶりです。
一人暮らし学生のリアルな現状と物価高の逆風
「57円の時給の引き上げで1日8時間働いた場合、456円の収入アップにつながります。働く人にとってはうれしい変化です」
こうした変化が直接恩恵となるのが一人暮らしの学生です。
岐阜県出身の大学3年生・穐原碧斗さんは静岡市で一人暮らしをしています。
穐原さんは親からの仕送りには頼らず、毎週4日から5日働いて稼いだアルバイト代月約10万円でやりくりしています。
<穐原碧斗さん>
「結構けちけち厳しい生活をしています。ラーメン屋でバイトしているが、まかないがあって、朝ごはんも食べさせてくれるから、短い時間でもバイトを入れて、ちょっとでもまかないでおなかいっぱいにしている」
一人暮らしの学生にとって逆風なのが近年の物価高。
■「貯金できる余裕はない」

生協の調査によりますと、下宿している大学生のここ10年間で最高額になっているものの、食費などが上昇した結果支出額も年々上がり続けていて収支の差はわずか50円です。
<穐原さん>
Q. 貯金できる余裕は?
「ないです。あんまり貯金はできていない。できればしたい。周りの友達とかもみんなカツカツと言っているので、給料あがるのもいいと思うし、物価も落ち着いてくれたらいい」
経営側にはコスト上昇も"ウィンウィン"?
一方、雇用する側にとっても最低賃金の引き上げは大きな影響を及ぼします。
静岡市にあるイタリアンレストランでは現在約15人がアルバイトをしています。アルバイトにとって最低賃金の引き上げは朗報です。
<アルバイト店員>
「やっぱり少ない時間で多く稼げるのでありがたいです。友達とのお出かけとか、自分に対してお金を使える量が増える」
一方で、最低賃金の引き上げは経営側にとってはコストの上昇に。それでもいい人材を確保して店の質を上げることが社会にとってプラスと考えているようです。
「アルバイトさんのモチベーションが上がって、いい営業をまわして、売上げが上がっていけば、(アルバイトも店も)お互いウィンウィンかなと思っています」
今回の引き上げは私たちの生活を改善するきっかけになるのか。新たな最低賃金は10月15日から適用される見込みです。













































































