人気の抹茶ソフトを手掛ける製茶問屋が後継者不足で閉店...後継者は"スポーツ用品店" 地元の味を次世代につなぐ=静岡・清水区

静岡市清水区で長年、愛されてきた抹茶ソフトクリームが、8月10日から新たな形で次の世代へ受け継がれました。味を残そうと立ち上がったのは、近所のスポーツ用品店です。

静岡市清水区で8月10日にオープンした「荻野抹茶」です。

この店は同じ地域のスポーツ用品店「興津スポーツ」の一角に設けられています。もともと、この抹茶ソフトは地元の製茶問屋「荻野商店」が30年ほど前に開発し人気を集めていましたが…

<荻野清美さん>
「今、解体に向けて荷物を運び出しています」

後継者不在で2026年6月をもって閉店することに…

「荻野商店」は後継者がおらず、2026年6月をもって閉店することに。

抹茶ソフトを残そうと立ち上がったのは…

<興津スポーツ 河本康光社長>
「あの味が大好きで週2回ぐらい通って。本当に地元の味を頑張って残して、ずっと続けていきたい、引き継いでいきたいなと」

オープンにあたって、店員が荻野さんから直接技術を引き継ぎました。抹茶ソフトは3種類の抹茶をブレンドし、材料を0.1グラム単位で調整します。

<荻野抹茶 北浦睦人さん>
「分量がちょっと細かいところは結構難しいなって。抹茶も、ただの抹茶じゃなくて、いろんなやっぱり細かいところまで使っているので、この飽きない味が再現されてるんだなと」

ソフトクリームの綺麗な巻き方も教わりました。店の内装にもこだわりがあります。

<荻野抹茶 河本美奈弥さん>
「壁の色とかも抹茶色にしたりとか、抹茶をメインに売りたいなと思って、抹茶を意識して作りました」

オープン初日…

オープン初日、何度も試作を重ねて忠実に再現された味に地元の人は。

<地元の女性客>
「おいしい、すごいおいしい。懐かしい」
<地元の女性客>
「興津のまちは寂れてきてしまっているから、ここでがんばってくれていることはすごくいいこと」

<荻野清美さん>
「もう本当に後継者がいてね、やってくださる方が、しかも若いっていう。とても嬉しいです」

<荻野抹茶 北浦睦人さん>
「荻野さんからの贈り物でもあるので、1日でもちょっと味が違うっていう日をないように徹底して、毎日頑張っていきたい」

抹茶ソフトとスポーツ店という異色のコラボ。地域の味が、新たな形で受け継がれていきます。

抹茶ソフトは引き継ぐ人が見つかりましたが、いまだ静岡県内の企業の後継者問題は深刻です。

帝国データバンクの調査では県内企業の後継者不在率は近年、改善傾向にあるもののいまだ5割近くに上り、今回のように地域で愛された店や味の存続は今後も大きな課題となっていきそうです。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

あなたにおすすめの記事

人気記事ランキング

ライターから記事を探す

エリアの記事を探す

stat_1