
夏本番に入り全国各地で相次いでいる水難事故。静岡県内では7月以降、海のレジャーで4人が死亡しています。命を守るために、どのような備えが必要か取材しました。
7月下旬、静岡県熱海市で開かれた着衣水泳教室です。
静岡県沼津市出身でバルセロナオリンピック™の競泳金メダリストの岩崎恭子さんを講師に、夏休み中の親子連れが水難事故から命を守る方法を学びました。
■「なぜ泳げる恭子ちゃんがライフジャケットを着けるの?と言われる」
<小学生の参加者>
Q. どうやって浮くかわかりましたか?
「袋を首の場所で膨らませて」
<大人の参加者>
「なかなかスイミングスクールだと大人向けにはやってくれないので、これはありがたい」
この夏、静岡県内では13件の水難事故が相次ぎ、20~70代の男性4人が亡くなっています(8月4日現在)。
7月27日、下田市の白浜大浜海水浴場で発生した水難事故で、死亡した男子大学生は救命胴衣を着用していませんでした。
泳ぎのプロである岩崎さんも救命胴衣の重要性を訴えます。
<岩崎恭子さん>
「なんで泳げる恭子ちゃんがライフジャケットを着けるの?というふうに言われるんです。いやいや私、命を落としたくない。私もやっぱり自然には勝てませんので」

■正しく装着しないと脱げる危険性も…記者が海で検証

着用の有無によって生存率に大きな差が生じる救命胴衣。記者が自ら着用して海に飛び込む体験をしました。
(※海上保安部の指導のもと安全に配慮して撮影)
<青島悠記者>
「この救命胴衣が頭の近くまで来てて、かろうじて浮いているかなという感じ」
<下田海上保安部警備救難課 野村浩人さん>
Q. あれはあっていますか?
「正しい着用とは呼べない」
■救命胴衣を正しく着用する
救命胴衣は、体に合ったサイズを正しく着用することが基本です。

<野村さん>
「救命胴衣の中に、体に密着させるためのベルトがあります。こちらが緩い状態ですと、海に入った時に脱げてしまう可能性が高くなる」
正しい着用で再び海へー。
<青島記者>
「さっきと全然違って、上体が完全に海の上に出て、しっかりと浮かんで呼吸もしやすい」
■ペットボトルやクーラーボックスを投げ込み、「まずは浮いてもらう」

一方で溺れている人を見つけた場合、やみくもに救助に向かうのは2次災害に巻き込まれる恐れがあります。
海上保安部の担当者はペットボトルやクーラーボックスを投げ込みまずは浮いてもらうことで、安全な救助につなげる初動対応が大切だと話します。
<下田海上保安部交通課 井上雄輔課長>
「パニックになると、普段できていることができなくなったりすることがあるので、落ち着いて。あとは周りの人にハンドサインとか、手を振るなどして、自分の異常を知らせることが大切になる」
■海での事故を防ぐためのチェックリスト 万が一の通報は「118番」!
海のレジャーの注意点をおさらいします。
下田海上保安部によりますと、海に出かける際は▼天気予報の確認、▼ライフセーバーがいる海水浴場を選び、遊泳区域を守る、▼救命胴衣の持参、の3点が重要といいます。
海に着いた後は▼子どもから目を離さない、▼飲酒後は泳がない、▼単独行動をしないことも大切です。
そして万が一、海で水難事故に遭遇したら専用ダイヤル「118番」への通報を呼びかけています。













































































