
2026年6月、東京の小学校で起きた火災では、避難器具の「救助袋」がうまく使えず、児童が校舎に取り残される事態となりました。
いざ、という時にどうすればいいのか、静岡県内の教育現場も動き始めています。
7月27日、静岡県掛川市で中学生を対象に行われた防災キャンプ。中でも、生徒たちの関心を集めていたのが「救助袋」を使った避難体験です。
<参加した生徒>
「キャー助けて」「怖い!」
いま、各地の学校で「救助袋」を使った訓練が相次いで行われています。
<参加した生徒>
「滑り台を滑る感じ」
「火災が起きてパニックになるから、階段で逃げるより救助袋を使ったほうがいい」
<大浜中学校 石橋克祥教頭>
「東京の音楽室の火災の件があって。早急にやっていかなければいけない」
■設置義務はあるが訓練義務はなし?
6月、東京都内の小学校で起きた火災。
児童が避難できず、ひさしに取り残されました。上の階から避難するための「救助袋」がうまく使えなかったことが分かっています。
そこで、浜松市内の学校では、教育委員会が主体となって教職員向けに救助袋の使い方の講習を始めました。
「ふたを開ける」「おろします」
救助袋を地上へ下ろします。救助袋の入り口は重く女性2人がかりでもひと苦労でした。さらに、脱出口の固定をするにも人手を要します。
<体験した教職員>
「誰が準備をする役になっても素早く安全にできることを徹底していくことが大事」
「救助袋」など避難器具は現状、避難経路の補助という位置づけです。浜松市では3階以上ある校舎に設置を義務付けていますが、訓練の義務はありません。
<浜松市教育委員会健康安全課 小松弓美課長>
「救助袋を使用した訓練を行わなければならないという義務が消防計画の中ではない。火災を想定した訓練の中で器具を使ってみようと考えるかどうかは、それぞれ学校の実情による」
■訓練実施は半数以下の7市町... 子どもたちの命を守る教育現場の模索

実際、SBSが静岡県内すべての教育委員会に取材したところ、「救助袋」を設置している学校がある18の市と町のうち、定期的に訓練を実施していると答えたのは、半数以下の7市町でした。
浜松市では、東京の小学校火災を受けて、危機管理マニュアル改訂の検討を始めたといいます。
<浜松市教育委員会教育施設課 松野英男課長>
「いつ起こるかわからない非常時に対応するその危機管理意識を教職員が意識する中で子どもたちを守っていきたい」
教職員が避難袋を訓練の時に使いこなせるか否かが有事の際に的確に対応できるかどうかの分かれ道となります。
SBSのアンケートによると、現在、救助袋の訓練を行っていない市町の多くが今回の火災を機に、検討を始めたと答えています。子どもたちの命を守るベストの行動とは何か、教育現場の試行錯誤は続きます。













































































