
2026年2月に静岡県伊豆市修善寺の住宅に押し入り、20万円が入った金庫を奪い取った罪に問われている男(22)の初公判が開かれ、男は起訴内容を認めました。
男は裁判の中で裁判官に「“トクリュウ”だと思わなかったのか」と問われ、「興味がなかったので知らなかった」と答え、「目先のお金のことしか考えられなかった」と証言しました。
■複数人と共謀し深夜の住宅で...
強盗と住居侵入の罪に問われているのは、横浜市旭区に住む会社員の男(22)です。
起訴状などによりますと、男は2026年2月の深夜、複数人と共謀の上、伊豆市修善寺の住宅に1階玄関のドアの施錠を解いて押し入り、就寝中の住人(当時94)の口を手で塞いで「金はどこだ」などと脅迫して、20万円が入った金庫を奪い取った罪に問われています。
8月3日、静岡地裁沼津支部で開かれた初公判で、男は「間違いありません」と起訴内容を認めました。
男は“運転手役”とみられ、冒頭陳述で検察側は「友人から、20万とか40万とかの案件でタタキ(強盗)の送迎の仕事」と紹介され、お金に困っていたことで引き受けたと指摘。
弁護側は、争わない姿勢を示しました。
■静岡の「シズ」という名のグループでやり取り...
その後の証拠調べ手続きでは、犯行までの状況が明らかになりました。
検察側は、現場では上位の人物から「Signal(シグナル)」というメッセージアプリをインストールするよう指示され、静岡を意味する「シズ」という名のグループでやり取りをしていたと指摘。
「シズ」のグループ通話では「カーテンが開いているか」や「寝ているか」などの状況が共有されていたといい、強盗に入った家には、鍵がかかっていない窓から共犯者の「アカ」を名乗る人物が侵入し、内側から玄関の鍵を開けたとみられることを明らかにしました。
■「『送迎のバイトあるけどやる?』と言われて」
続く被告人質問で、男は金に困っていた当時の状況と、犯行に至った動機を証言しました。
<弁護側>
きっかけは?
<男>
「昼は日雇いのバイトをやっていたが、夜に何か働けないかなと思っていたところ、『送迎のバイトあるけどやる?』と言われてやりました」
<弁護側>
何の送迎だと思った?
<男>
「深くは考えてなかったです」
<弁護側>
強盗の送迎だと気づいたのは?
<男>
「犯行当日です」
<弁護側>
どこに送迎するかは?
<男>
「男3人組が乗ってきて『修善寺に向かって』と一言言われて、修善寺温泉に向かって走っていきました」
<弁護側>
犯行現場はどこか知っている?
<男>
「今も知らないです」
■「会食の送迎だと思った」
<検察側>
仕事はなぜ辞めた?
<男>
「辞めたというよりは会社が倒産して、2025年12月からリストラみたいな形だった」
<弁護側>
収入は減った?
<男>
「10万、15万くらい。半分くらい減りました」
<裁判官>
何の送迎だと思った?
<男>
「会食の送迎だと思いました」
<裁判官>
「犯罪だと匂わされなかった?」
<男>
「匂わされなかったです」
■「目先のお金のことしか考えてなかった」
<裁判官>
トクリュウとか社会で騒がれているけど分からなかった?
<男>
「テレビを見ていなかったので、その当時は分からなかったです」
<裁判官>
新聞とかテレビとか他のメディアでも数年前から騒がれているのに知らなかった?<男>
「興味がなかったので知らなかったです」
<裁判官>
人を送迎して20万とか40万とか、そんなお金をもらえるのを経験したことある?
<男>
「ないです」
<裁判官>
犯罪だと思わなかったんですか?
<男>
「目先のお金のことしか考えてなかったです」
■検察側:拘禁刑5年6か月を求刑、弁護側:執行猶予付きの判決求める
論告・弁論で検察側は「犯行を実現するために必要不可欠な役割を果たしている」などとして拘禁刑5年6か月を求刑しました。
弁護側は「送迎したのみで犯行の計画や立案に参加しておらず、従属的な役割だった」とし、執行猶予付きの判決を求めました。
判決は8月21日に言い渡される予定です。













































































