
2026年度から私立高校の授業料が実質無償化され、公立高校では“選ばれる学校づくり”が課題となっています。
静岡市の伝統校では学校としての魅力を高めようと、グラウンドを人工芝化するプロジェクトが進んでいます。

清水東高校サッカー部です。全国制覇は6回。
これまでに内田篤人さんや武田修宏さんなど多くの日本代表を輩出した伝統校ですがこの夏休み期間中、練習場所は学校ではありません。
<清水東高校サッカー部3年 村松怜哉さん>
「学校のグラウンドが人工芝になるということで工事しているので、ここで練習させてもらっています」
■寄付額は6月までに1億4000万円に 工事始まる

県内トップリーグに所属する強豪13校のうち、土のグラウンドで練習しているのは現在、清水東だけです。土のグラウンドはボールのバウンドが不規則でプレーの質の低下にもつながります。
こうした状況から、サッカー部OBらと学校は2025年8月に人工芝化プロジェクトを立ち上げました。
地元企業や全国各地の卒業生などからの寄付で、2026年6月までに1億4000万円が集まり2026年7月、工事が始まりました。
<清水東高校サッカー部3年 村松さん>
「サッカー部のOBだけでなく、多くの同窓生や企業の方々からの貴重なご寄付のおかげで僕たちは人工芝でやることができる」
■「もう一度全国大会へ」寄付1億4000万円が集まり人工芝化の工事スタート
このプロジェクトの先頭に立ち、外部コーチを務めるOBの齋藤さん。
1991年に地元開催された高校総体で優勝したメンバーの一人です。しかし、清水東は30年以上、全国大会から遠ざかっています。
<清水東高校サッカー部OB 齋藤賢二コーチ>
「清水東高校の学校のブランド、伝統校である力をOBの一人として本当に感じております。もう一度県の上位、全国大会に出場することを目指して、私もサポートしていきたいと思っています」
人工芝化の狙いは、サッカーの強化だけではありません。
<清水東高校 山崎文則校長>
「環境がより改善されるので、学校側としても、中学生とか保護者とかに伝える魅力の一部になる」
■初の定員割れに直面…私立無償化や少子化の中で問われる公立高校の特色
2026年度から私立高校の授業料が実質無償化され、公立高校は生徒の確保が課題になります。
清水東高校は2025年度、普通科・理数科ともに倍率が1倍を下回り、初めて、2つの学科で定員割れとなりました。山崎校長は、人工芝化を学校のイメージアップにつなげ教育内容も含めて魅力を発信したいとしています。
<山崎校長>
「公立高校の特徴であるいいところが十分伝えきれていないことも我々の反省としてある。他校にはない理系に特に強い本校の教育をより宣伝していくことが大切かなと捉えています」
■校長「地域の期待に応えられるような学校づくりをしたい」
公立高校の定員割れは私立高校の授業料実質無償化だけではなく、少子化も影響していますよね。
<植田麻瑚記者>
はい。静岡市は、15年後に高校に進学する子どもの数は現在の私立高校の募集定員とほぼ同じになるとの推計を出しています。
県教委は2038年ごろまでに、現在静岡市内にある14校の公立高校を段階的に10校程度に集約するとしています。
清水東高校の山崎校長は『専門的な職業に就くための人材育成は公立高校ならではの魅力。探究活動をより充実させて地域の期待に応えられるような学校づくりをしたい』と話していました。
私立高校との競争が激しさを増す中、公立高校は施設の整備や教育内容をどう発信し、特色を打ち出していくかが問われています。












































































