「静岡県にはものすごいポテンシャルがある」城内実経済財政担当大臣に聞く「骨太の方針」 県内経済への影響と課題は=静岡県

政府は2026年7月21日、経済財政運営の指針となる「骨太の方針」を閣議決定しました。

高市政権が掲げる「強い経済」は私たちの生活や静岡県内の産業にどのような影響があるのか、この政策の舵取りを担ってきた城内大臣を直撃しました。

■次世代水産プロジェクト 骨太の方針によって投資期待


「こちらがエビの養殖している設備になりまして、バナメイエビを育てています」

静岡県磐田市のエビの陸上養殖場です。異常気象などに左右されず、海を汚さない仕組みで育てる国内最大級の次世代水産プロジェクト。

これまでは工場でも漁業でもない存在として扱われてきましたが、新たな骨太の方針によって投資が増えることに期待を寄せています。

<古川東海支社長>
「漁業事業者が受けられるようなサポートと同様に陸上の養殖業でも受けたいという希望を持っておりますので今回の閣議決定には期待しています」

■AIや半導体など17分野に370兆円投資へ

現場が熱い視線を送るのが、21日に閣議決定された高市政権で初となる「骨太の方針」です。

経済財政運営と改革の基本方針を示すもので、2027年度の予算編成に関わるいわば国家戦略の「羅針盤」。

この政策を決めるのにかじ取り役を担ったのは、静岡県選出の城内実経済財政担当大臣です。

<城内実 経済財政担当大臣>
「これまで国内投資が圧倒的に不足していた。これを行うことによって強い経済を作る」

骨太の方針ではAIや半導体など今後、世界的に成長が見込める17の戦略分野へ370兆円規模の官民投資を進めるとしています。

<城内大臣>
「企業の皆さんが内部留保、現金や預金をため込んでいる、これを設備投資や人材育成、研究開発に使っていただく。この官民連携投資はグローバルな世界の流れ」

■市民「貧富の差が広がっている」

高市総理のもと「強い経済」をつくると意気込む城内大臣。ただ、政府の経済政策をめぐっては厳しい声も上がっています。

<50代の静岡市民>
「もうちょっと国民に目を向けて実際にアクションをしてほしい、早めの対策を実行してほしい。食品だけでも税を引いてもらえると助かる」
<60代の静岡市民>
「一部大企業の人はゆとりがある感じがするが、貧富の差が広がっている」

■中小企業からは投資だけでなく減税を求める声

さらに、県内企業からはそもそも税制を見直すのが先ではないかとの意見も出ています。

<ハル・インダストリ 松浦令一社長>
「弊社の消臭剤。再生可能なもので作っているのが大きな特徴」

静岡市にある植物由来の消臭剤メーカーです。環境に配慮した製品を武器に年々売り上げを伸ばしていますが、さらなる成長には、投資だけでなく減税が必要と訴えます。

<松浦社長>
「さまざまな税金が中小企業が成長し始めて伸ばしたい時に重くなる。こういうことで中小企業が伸びきれない要素があるんじゃないかというのを分析していただいた方がいい」

懸念が上がる一方で、何かを変えなければ経済が強くならないことも事実。いばらの道を城内大臣は突き進む覚悟のようです。

<城内大臣>
「私自身が先頭に立って、海外に向けて日本の成長戦略を一緒にやりませんかと。静岡県、ここが大事です、ものすごいポテンシャルがあるんです。まだ静岡県にはいろんな土地があるし人材が豊富です。これからまさにこれを政策に落とし込む、そのためにしっかりと予算を確保する」

■核融合発電、創薬や防災まで 県内経済へのプラス影響と今後の課題


今回、投資が見込まれる分野はいろいろあるんですね。

<坪内明美記者>
県内で関連する産業は多くあります。

例えば、エンタメ部門の音楽や核融合発電は浜松に恩恵をもたらしますし、陸上養殖は県内各地で盛んになりつつあります。

県内経済への影響を静岡経済研究所の須藤さんに聞いたところ『県内では創薬、食品、港湾、防災などでプラスの影響が見込める。一方で、財政赤字の中、投資と切りつけるところとのメリハリが必要で今後も注視していくべき』と指摘しています。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

関連タグ

あなたにおすすめの記事

人気記事ランキング

ライターから記事を探す

エリアの記事を探す

stat_1