

いま経済を語る上でトレンドワードになっているのが「K字型経済」です。
簡単に説明すると、経済の二極化が進む状況で貧富の差や消費の状況をグラフ化するとアルファベットのKの形になることからこの名前がつきました。
いま、静岡県内でこの上の部分をターゲットにした飲食店が増えています。物価高で財布のヒモが固くなったといわれる中で、あえて高級路線を選んだわけとは?
■まさにアート!待つ時間も楽しむパフェ

<杉本記者>
「どの角度から観ても美しくて、まさにアートですね」
ライブ型キッチンを目の前にカウンターで提供されるのは見る方に豪華なパフェ。7月に静岡県焼津市にオープンした「パティシエ・ウンノ」。
こちらの店で提供されるパフェの価格は一律で3700円!一般的なマンゴーの約3倍 の価格という高級マンゴーを使用しています。
<大塚直希オーナー>
「3700円という金額の中には、ここで過ごしてもらう。パティシエがパフェを組み立てる、バリスタがコーヒーを淹れる、その姿を見ていただきながら、楽しみにパフェを待っててもらう。その辺りも含まれていると思います」
■高価格帯の弁当で売り上げ伸ばす
こうした高級感を打ち出す店は他にも。静岡市葵区の唐揚げ専門店で、営業開始前のキッチンを覗いてみると...。
<ジップライド 高塚光明社長>
Q. 作っているのは唐揚げ弁当ではないんですね?
「はい。これは俗にいう高級弁当になります。唐揚げの営業時間の空いている時間にこのお弁当をつくっている」
リーズナブルな唐揚げ弁当を手がける会社で、いま売り上げを伸ばしているのが高価格帯の弁当です。
もともと1000円未満でボリューム満点の唐揚げ弁当を販売していましたが、高級弁当のメニューには牛ステーキなどの高級食材も織り交ぜ、3000円を超えるものも。
■日常使いと「特別な日」の高級弁当

日常使いの唐揚げ弁当と特別な日の高級弁当。現在では、先に始めた唐揚げ弁当と肩を並べるほどの売り上げに成長しました。
<ジップライド 高塚社長>
「(高級弁当は)やはり狭いターゲットだと思います。ただし、やはりそういうニーズがあるというのは事実なので、そこをどうやって取り込んでいこうかということで模索した」
気になるのは物価高のいま、なぜ高級路線が成長しているのか?
専門家が指摘するのは「ずっと倹約し続けるのは難しい」という消費者心理です。
<静岡経済研究所 西谷直樹さん>
「景気回復が穏やかという局面においては、抑える時は抑えて、その分プチ贅沢を楽しむという消費者心理がはたらきやすい局面にあるので、あえて高いもの、高級なものを多くするという戦略は勝機がある」
■マグロの希少部位だけを使って"特別感"を演出!5400円のツナ缶

消費全体が鈍る中、高級路線は富裕層だけでなく消費者全体の心をくすぐるという側面も。こちらで販売されているのは、5400円のツナ缶です。
<モンマルシェ 遠藤桜さん>
「気仙沼で夏に獲れたびんちょうマグロのトロの部分のみを使ったツナ缶になります」
マグロの希少部位だけを使い特別感を演出したこの商品は、消費の入り口になるといいます。
<モンマルシェ 遠藤さん>
「こういったものがあるという所からお店のこだわりを知ってもらって、会社自体のブランド価値が上がったのではないかと思います」
生活が苦しいという声が上がる中で、あえて逆張りの高級路線は格差が広がりつつあるK字型経済の今だからこそ「ハレの日」需要に刺さりそうです。












































































