

静岡市が駿府城公園内の茶室に宿泊機能を設けようとしている事業をめぐり、議会側は「市民感情とかけ離れている」などと反発しています。
難波市長は7月8日の会見で、議会側と「話し合いが必要」との認識を示しました。
<静岡市歴史文化課 前島将人担当課長>
「こちらが茶室の『雲海』になります。お茶会の利用やフォトウェディングなどの写真撮影利用、またはランチ会など多目的な用途で使用されております」
駿府城公園内の紅葉山庭園に設けられた「茶室」。日本の伝統建築様式「数寄屋造り」の茶室は木の香りが漂う落ち着いた空間で、秋には美しい紅葉を楽しめます。
2001年に供用を開始し、これまで茶会や生け花などで親しまれてきましたが、2025年度の稼働率は約30%にとどまっています。
■回収の設計費として6月の補正予算案に1400万円計上

<静岡市歴史文化課 前島担当課長>
「経年劣化によって土壁の一部がこのようにはがれていたり、亀裂が走っている状態ですので、全体的な汚れをきれいにしていきたいと考えております」
市は老朽化への対応と利用促進を図るため、改修の設計費として、6月の補正予算案に1400万円を計上しました。さらに...。
<静岡市 難波喬司市長>
「来訪者が情緒を感じながら宿泊できるような、機能も持てるような内容に変えていきたいと思います」
難波市長は改修に合わせ、宿泊機能を導入する考えを示していました。
■「市民の気持ちと結構かけ離れている」宿泊機能の必要性や採算性に疑問の声
市議会の委員会は先週、事業について協議。改修自体には理解を示した一方、宿泊機能については必要性や採算性を疑問視する意見が相次ぎました。
<自民党静岡市議団 望月俊明市議>
「市民の気持ちと結構かけ離れている感じがしますけれども。利用率が悪いから宿泊施設にするというのが理解できません」
<志政会 堀池昂平市議>
「収益性の面でどうなるのかというところに疑問がある」
市が利用者などに行ったアンケートでは、文化的価値の保全や衛生面などへの懸念から、38%が反対という結果になりました。
<委員長>
「付帯決議を採決します。原案の通り可決することにご異議ありませんか」
「異議なし」
委員会は、宿泊機能の必要性や妥当性を十分検証するよう求める「付帯決議」を全会一致で可決。
■静岡市長「日本体験としては最高レベルの体験、しっかり話し合いをしていく」
難波市長は8日の会見で、目指すのは「宿泊施設」ではなく「宿泊体験ができる施設」と強調しました。
<難波市長>
「静寂の中で水と音と鳥の音を聞いて、朝の木漏れ日を感じるみたいなことを素晴らしい日本建築の布団の上でする。これは日本体験としては最高レベルの体験ができるわけですね。どういうことを懸念されているのかしっかり話し合いをしていく」
議会がブレーキをかける形となった今回の事業。改修工事は2027年度から始まる予定で、市は付帯決議の内容も踏まえながら、改修の設計を進める方針です。












































































