
7月7日も円相場は1ドル=162円台をつけるなど歴史的な円安水準が続いています。
こうした状況の中、海外進出を狙う静岡県内の企業が相次いでいます。日本の伝統産業にとって円安はチャンスになるのでしょうか?
静岡市葵区で7日に開かれたのは利き酒などの研修会。集まった県内の酒造メーカーが狙うのは海外進出です。
<生産者>
「海外には海外にあったお酒があると思う。自社で売るのとはまた別のつくりをしていきたい」
いま世界では空前の和食ブーム。日本酒は海外で人気が高まっていて、その波に乗るためにはどうしたらいいかを考えるのが研修会の目的です。
<県工業技術研究所沼津工業技術支援センター 鈴木雅博さん>
「県内の酒造業界が盛り上がっていくためには(海外は)必ず開拓していかなければならない市場。ぜひ静岡のお酒が世界の方々に飲んでいただたら」
■輸出に可能性を見出す酒造メーカーは
7日の東京為替市場では、午前に一時、1ドル=162円台をつけるなど歴史的な円安傾向が続いています。円安は輸出企業にとっては大きなプラスに。
ここに大きな可能性を見出しているのが県内の酒造メーカーです。
<三和酒造 鈴木克昌社長>
「もともと日本人はほとんど日本酒しか飲まなかったから国内シェアは高く、輸出はほとんどしていなかった」
創業340年を迎えた静岡市清水区の三和酒造。すっきりと研ぎ澄まされた旨みとコク、極められた香りが特徴の「臥龍梅」を販売しています。

日本酒の国内市場は、酒の多様化や若者の酒離れが進んだ結果、縮小傾向が続いています。
三和酒造はいち早く海外市場へ打って出ていて、現在は、ヨーロッパやアジアなど20を超える国と地域に輸出しています。
<三和酒造 鈴木社長>
「海外の方で日本食が世界文化遺産となり広がっていて、それに伴って日本酒も出て行って、飲んでいただけるようになったことが明るい希望」
■世界で高まる抹茶人気に追い風

「お待たせしました。抹茶ラテです」
世界で人気が高まる抹茶にも追い風が吹いています。
静岡市葵区の足久保ティーワークスでは、海外での需要拡大もあり2025年10月、新たな製造設備を導入しました。
<足久保ティーワークス茶農業協同組合 松永哲也代表理事組合長>
「お茶屋さんから要望があって、『量が欲しい』『今までの生産の何倍も欲しい』ということで、自社で製造できるような体制を作る必要があると思って導入した」
円安は海外への輸出ではプラスになるものの、資材の輸入にはマイナスに。
こちらではナフサ不足も相まってプラスチック容器などの価格が上昇したそうです。プラスとマイナスの両面をはらむ円安という状況。
静岡が誇る特産品は、世界に羽ばたくため、模索を続けています。












































































