
大きな節目を迎えたリニア問題。リニア沿線からは歓迎の声があがる一方、水問題で揺れた大井川流域からは、長期的な監視を求める声があがりました。
「着工容認について、街の人はどんな意見を持っているでしょうか?」
<富士宮市在住60代>
「水が枯れるなどの問題もあるかもしれないが、クリアしての容認だったらお金もだいぶかかっているし通した方がいい」
<静岡市葵区在住80代>
「国としてはしょうがない50年以上のプロジェクトだから。県民としては駅ができればいいが、あまりメリットがない」
<焼津市在住70代>
「(リニア開通で)静岡に『のぞみ』が止まってくれれば助かる」
■沿線の自治体の反応は
リニア沿線の中で唯一、未着工の静岡県の区間。大井川の水を守ろうとする静岡県の姿勢は、沿線自治体との軋轢も生みました。
<愛知県 大村秀章知事>(2019年)
「川勝知事に申し上げたが、できることできないことがありますわな、世の中には。2027年の開業が遅れることは到底受け入れることができない」
リニア沿線の知事は、鈴木知事の容認表明を歓迎します。
<山梨県 長崎幸太郎知事>
「リニア開通を待ちわびている山梨県として、様々な困難があったかと思いますが、それを乗り越えて決断いただいた鈴木知事に心から感謝したいと思います」
■大井川流域の農家「農家にとって大事な水は必ず守ってもらいたい」

リニア議論の中心は大井川流域。暮らしや産業に欠かせない「命の水」ともいわれています。
<コメ農家 八木栄幸さん>
「水を入れてるのはここからです。大井川用水ですね」
焼津市の米農家・八木栄幸さん(47)。田植えの時期を迎えている八木さんの田んぼに大井川の水は欠かせません。
<コメ農家 八木さん>
「(JR東海からは)補償もできる限りするという説明を受けたが、原因がリニア工事にあるかどうか分からないものに補償は出ないだろうし、どこまで補償されるのかという心配はある。工事をやる、リニアが開通することは大いに結構な事だが、僕ら農家にとって大事な水は必ず守ってもらいたいというのは今も思っている」
藤枝市の青島酒造が手がける銘柄・喜久酔です。コメを洗う作業には、コメ10kgに対して40リットルから50リットルという大量の水を使います。すべて大井川の伏流水です。
<青島酒造 青島孝社長>
「覚悟はしていたが、いよいよ答えが出たなという印象。この地域にとどまらず、この国の大切な資源だと思っている。いくらあってもいいものだと思っているので、(JR東海と県には)長期にわたってケア、ウォッチしてもらうことが必要」
■静岡県知事「これからが本番」
大井川流域の自治体は「責任」という言葉を強調します。
<島田市 染谷絹代市長>
「この流域の生活、そして人々の生活だけではなくて、ここで営みを続けるすべての産業、農業も含めてこういったところに対する責任をしっかりと国やJR東海、県、一丸となって、しっかり守っていけるように努力してまいりたいと思っております」
<鈴木康友知事>
「まさに『これからが本番』であります。JR東海に対しては、将来にわたり『リニア中央新幹線整備』と『大井川の水資源や南アルプスの自然環境の保全』の両立を遺漏なく実施していくよう引き続きしっかり求めてまいります」












































































