
静岡市立清水病院の運営を民間に委託する方針をめぐり、市議会でも議論が交わされました。
指定管理者となる見通しのJA静岡厚生連の理事長は「地域医療を守るため」と一体運用の必要性を強調する一方、職員からは依然、不安の声が上がっています。
<自民党静岡市議団 尾崎行雄議員>
「医療は人によって支えられるものであり、こうした不安が解消されないまま制度移行が進めば、医療人材の流出や士気の低下を招き、結果として地域医療の質や持続性そのものに影響を与えかねないと懸念します」
6月25日に始まった静岡市議会6月定例会の質問戦で、市議がただしたのは、市立清水病院の問題です。
■アンケートで4割超の職員が"退職の意向"

深刻な赤字経営が続く清水病院について、静岡市は清水厚生病院を運営するJA静岡厚生連を指定管理者にして一体的に運用する方針を示しています。
2026年4月の職員会見では、清水病院の職員らは公務員の身分を失う案件にもかかわらず、今後の処遇について十分な説明がないと反発。
労働組合のアンケートでは4割を超える職員が退職の意向を示す事態になっています。
■難波市長は給与変化の緩和策を提示
<静岡市 難波喬司市長>
「『自らの責めによらない事由で退職した場合の退職手当の支給率の適用』や給与水準の大きな変化を緩和するための対応策について、他都市の事例を参考にしながら実施することを予定している」
難波市長は、6月1日に設置した個別の相談窓口で47人の職員を受け付けたと明らかにした上で「誠意をもって対応する」と述べました。
■JA静岡厚生連はなぜ赤字病院の運営を引き受けるのか

一方、JA静岡厚生連はなぜ赤字を抱えた病院の運営を引き受ける考えなのか、理由を明かしました。
「今22万人いる清水区人口の中で2つの病院がなくなるという事態になりかねない。清水区の拠点になるような病院になって清水区の医療を守る、あるいは元に戻すことができたらいいかなと思います」
荒田理事長は「収支が改善し軌道に乗れば、清水の医療は今よりも良くなると確信している」と展望を語ります。
■6月29日に改めて説明会へ
静岡市は6月29日に改めて職員説明会を開きます。
<清水病院の職員>
「診療科が撤退してしまう可能性があるという噂が出たり、先生がいなくなってしまったら清水の医療とか清水病院ってこれからどうなっていくんだろうという不安。やり方や順番は適切だったとは思えないです」
清水病院で働く職員らは具体的な労働条件や医師派遣の見通しを示すよう求めるほか、市民への説明会も行うべきだと主張しました。
病院経営の立て直しと、医療現場を支える人材確保の両立に向け、職員の理解をどう得ていくのかが問われます。













































































