
水回りや住宅設備などの専門商社で、農業プラントを手がける「渡辺パイプ」(本社:東京・千代田区)が災害時に被災地へシャワー環境を提供する移動式モバイルシャワーユニット「Smile 01(スマイルゼロワン)」を開発し、報道公開しました。

2026年6月2日、千葉県の船橋市内で公開されたのは、シャワーブース2室を備える“動くシャワー”。秋から本格運用を開始する予定です。
入浴は後回しになりがち⋯優先順位の課題を解決へ

渡辺パイプは、暮らしを支えるインフラ事業の知見を生かし、災害発生時には、参画メーカー6社との復旧資材供給体制の構築や、全国管工事協同組合連合会と連携した災害備蓄品の無償提供などを行う、独自の災害支援の仕組み「セディア ライフライン・ネット」を展開しています。今回、新たな取り組みとして始めたのが、移動式モバイルシャワーユニット「Smile 01」で「衛生環境」を支援することが目的です。
近年、日本各地で自然災害が相次いでいます。被災地では、断水や設備が壊れることで入浴が難しくなりますが、水や食料、生活必需品などの支援と比べると、入浴は後回しになりがちです。設備が整うまでに数週間かかるケースもある中で、体を清潔に保つことは、被災者の健康維持はもちろん、精神的な負担を軽減する重要な要素であるとし、この「入浴空白」を最短で埋めることを目指したといいます。
「Smile 01」というネーミングには「被災された方が、厳しい現実の中で『ふと笑顔を取り戻せる場所』でありたい」という想いが込められ、その1号機であることを示しています。
「機動力」「快適性」「幅広い利用者への配慮」

<渡辺パイプ 小池良平さん>
「ブースは2つ用意しています。エアコンがついているので、夏の暑い日、冬の寒い日も、寒冷地でも運用できるようになっています。ブースの一つは、ベビーシートがあるタイプです。小さなお子さんがいる方は、おむつを交換したいので、洗面台ではなくベビーシートを置き、全身が映るような鏡も用意しました。脱衣所はどうしても狭いですけれど、この空間で服を脱いでシャワー室へ入っていただきます。大きめの換気扇を設置し、熱がこもったり、ニオイが気になったりするのを防ぎ、清掃時間に最大風量で換気をして、次の人が快適に入れるように配慮をしています。次のブースは、独立の洗面台を設けたタイプです。壁の柄が違い、最初のブースはあたたかなイメージ、こちらはクールな印象になっています。」

「Smile 01」の主な特徴
【機動力】
・ベース車両に3tトラックの4WDディーゼルを採用し、悪路にも対応。
・太陽光パネル、蓄電池、発電機を完備。浄水装置や給湯器、オイルタンクも備え、電気・水道・ガスのいずれかが止まっていても、温かいシャワーを届けられる。
【快適性】
・独立したシャワーブースを2台設置し、エアコンを完備。
・ステージを拡張することで待合スペースの確保も可能。
【幅広い利用者への配慮】
・ブースは施錠可能な個室で、時間帯による男女分離で運用。
・1ブースには、ベビーシートを設置し、乳幼児連れの利用者にも配慮。
・もう1ブースには、洗面台も設置。
また、受付と案内に女性スタッフを配置する予定です。一方で、応急的な入浴支援が目的のため、階段があるなど、バリアフリーには対応していません。
1日あたり約48人の利用を想定

運用時間は原則、午前8時から午後8時までの12時間とし、1日あたり最大約48人の利用を想定しているということです。渡辺パイプと全国管工事協同組合連合会が連携して出動要請に応じ、設営撤収チーム3人、現地運営チーム3人の運用体制となります。
<渡辺パイプ 小池良平さん>
「被災地の避難所でプライバシーを守れる空間がない所でも、鍵を閉められて、携帯電話も充電できる空間は、やはり大切かなと思っています。我々は水のパイプを扱っている、ライフラインを担っている会社であり、ライフラインをつないでいくことに強い思いを持って、今回、このシャワートラックを開発しました。日本を明るくしたいことと、このシャワートラックが人々の笑顔につながる、スマイルにつながることが一番うれしい。」
「Smile 01」は、千葉県船橋市の渡辺パイプ東関東支店で保管し、本格運用は2026年10月に開始する予定です。今後は、北海道・大阪・九州を含む全国4拠点への配備が計画されています。1台あたり約4000万円がかかるということです。













































































