
災害が発生すると、電気やガス、水道が止まり、日常とは異なる環境で食事をとる必要性に迫られます。被災後の生活を少しでも良くするためのヒントは、食の備えにあるようです。
ポリ袋で「サバそぼろご飯」 衛生的で包丁いらず
サバのそぼろと炒り卵がのったご飯に、カラフルな酢の物やカボチャの煮物。これらは全て、水や電気がない被災時でもできる料理です。
<参加者>
「芯がなくて上手に焼けてますね。割と酢がきいていて、おいしく食べられる。冷めてもおいしいんじゃないかと思います」
静岡県東伊豆町で開かれた「誰でもできる防災クッキング」をテーマにした研修会。講師を務めたのは、防災士で管理栄養士・調理師の資格も持つ向坂智子さんです。
<防災士 向坂智子さん>
「スーパーに行くと、色んなものが揃っている。津波とか家屋の倒壊でそこに行けなくなったら、皆さんどうしましょう。うちにあるもの、備蓄してある物で乗り切らなきゃいけなくなりますよね」
普段家庭で見かける食材や調味料で調理!
米や野菜など普段家庭で見かける食材や調味料を材料にしました。ここで役立つのが「耐熱性のポリ袋」です。

1. 適量の米と水を袋に入れます。
<防災士・向坂さん>
「お水と空気の間を持つ。ちょうど境目を持ちます。そして、下をクルクルクルと回してあげる。そうすると、比較的、空気が抜けてると思います。そして、上をしばります」
2. 袋を鍋に入れます。
<防災士・向坂さん>
「米を湯煎で30分ぐらい」
お米を炊くだけでなく、カボチャや生卵に熱を通すときや、大豆と刻んだ野菜を混ぜる時にもポリ袋が利用できます。食材に直接触れないので衛生的です。
<参加者>
「ご飯を入れた袋は(箸などで)突き刺せば開くんだというのは、初めて知った。刃物的なものは必要ないな。そういうものを持って避難しないから、皆さん」
備蓄ありは9割も…「1週間分」はわずか2割
こうした料理を被災時に実践するためカギとなるのが、日頃からの備蓄です。
静岡県が2024年度に行った県民の意識調査によりますと、家庭内の食料について回答者の約9割が「備蓄あり」と答えています。

しかし、自治体が推奨する「1週間分以上の備蓄」をしている人は、2割程度にとどまっているのが現状です。
「日常」を「非常時」につなぐ
日頃から調理をして備蓄品を消費し、買い足すことで食材を循環させる「ローリング・ストック」を習慣づけることが大切です。
<地元の中学校の教諭>
「知識として知っていたが、やはりなかなか実践できないところがあった。きょうの講習で作りながら生徒たちに教えていくことができそう」
<防災士 向坂智子さん>
「完全に備蓄食、防災食と売られているものを7日分用意するのはとても大変。上手に組み合わせると、どこのご家庭でも5日から1週間ぐらいはなんとかなる」
普段から災害時に食べる料理作りも試してみることで、1週間以上の備蓄も可能となっていきます。








































































