
「相良一丸で闘争する」。監督就任に合わせて勝山監督はチームフィロソフィーを定め、「応援されるチームは強い」という信念の基にチーム構築を開始。SNSで活動の様子を発信したり、地元のクラブや近隣の中学校と合同練習を行ったりしてファン獲得に努めたことで、TikTok(ティックトック)のフォロワーは1600人ほどに増え、30万回以上再生された動画もある。
SNS投稿は、相良地区では定着していなかったという高校年代のサッカー文化の普及に向け、勝山監督が「活動を知ってもらいつつ、生徒に責任感を持ってプレーしてほしい」と始めた。主にマネジャー4人が担当し、練習に励む様子や好プレーの動画を掲載。試合の告知も載せ、「保護者だけでなく地域の方々も試合を見に来てくれるようになった」と効果を実感する。部員のモチベーション向上にも役立ち、3年の山本蓮選手は「友人から応援メッセージが来て、やる気が増した」と話す。
県総体ではこれまで中部地区大会予選リーグでの敗退が多く同決勝トーナメント進出もほぼなかったが、地元の声援を力に変えて同地区7位で県総体へ勝ち上がった。17日の1回戦は愛鷹広域公園スポーツ広場で沼津西(東部地区9位)と対戦する。3年の服部慶大主将は「先制して勢いに乗り、一つずつ勝っていきたい」と一戦必勝を誓った。