DATA静岡のマーケットデータ
- 静岡のマーケット
- 2025/01/29
「外食」に対する意識の変化
2025年に入り、早1か月。忘年会、新年会と飲み会を楽しまれた方も多いのではないでしょうか。2019年からのコロナ禍から完全な収束まではいかないものの、外食に行く回数が徐々に戻ってきているような感覚があります。
そこで、今回はSBS生活DATAライブラリ2014年度調査から2023年度調査までの10年間のデータから「外食」に対する意識変化を見ていきたいと思います。
(※各年11月に調査しているため、2019年の結果は新型コロナウイルス発生以前のデータです)
まず、グラフ①:1ヶ月の外食頻度をご覧ください。
2014年から2019年にかけて、「月に2~3回」「月に4〜5回」「月に6回以上」と回答した人は途中で微減することはありましたが、基本的には増加傾向にありました。しかし、コロナ禍の影響を受けた2020年、2021年では「外食しない」「月に1回未満」と回答した人の割合が10ポイント近く増加しました。
2022年からは徐々に「月2~3回」以上が増加し、2023年ではコロナ禍以前の2018年と同水準まで回復しています。
続いて、グラフ②:家族での外食機会をご覧ください。
多少の増減はありますが、2015年から2019年にかけて「家族そろって外食を楽しむ機会が多い」と回答する人は増加傾向にありました。
しかし、2019年12月に新型コロナウイルスが発生して以降、2020年、2021年と「外食を楽しむ機会が多い」と回答した人は減少していきます。
2022年には「外食を楽しむ機会が多い」が30%まで回復するものの、2023年も2019年のピーク時のレベル(34.7%)までの回復はみられませんでした。
一方、「家族そろって外食を楽しむことはあまりない」と回答した人はコロナ禍の2020年に増加したものの、その後減少を続けています。
家族そろって外食を楽しむ機会は多いとは言えないものの、少ないわけではない、と考えている人が多いと考えることができそうです。
続いて、お酒を飲むときについてのデータを見てみましょう(グラフ③:お酒を飲むとき)
お酒を飲むとき「外よりも家で飲むことが多い方」と回答した人は、既にコロナ禍以前の2014年から微増傾向にあり、2017年には41.3%と4割を超えていました。2018年に36.5%へ減少したものの、2019年も増加を続け、コロナ禍の影響を受けた2020年、2021年で再度「家で飲むことが多いほう」が40%を超えます。
しかし、2021年をピークに2022年以降は減少傾向にあり、現在は「家で飲むことが多いほう」と答えた人は37.7%とコロナ禍以前の水準まで低下しています。
一方、「家よりも外で飲むことが多いほう」と回答した人は2019年までのコロナ禍以前は20%~23%程度を維持していたものの、コロナ禍の影響を受けた2020年、2021年に16%程度まで低下したまま回復していないようです。
もしかしたらコロナ禍をきっかけにお酒を飲む習慣そのものが減っているのかもしれません。
昨今は物価高が続いていますので今後も外食への意識は変化を続けていきそうです。
コロナ禍で打撃を受けた飲食業界を応援するためにも、たまには外食をしてみるのも良いかもしれませんね。
出典:
2014年11月SBS生活DATAライブラリ静岡市調査(13~69歳男女562サンプル)
2015年11月SBS生活DATAライブラリ静岡市調査(13~69歳男女562サンプル)
2016年11月SBS生活DATAライブラリ静岡市調査(13~69歳男女562サンプル)
2017年11月SBS生活DATAライブラリ静岡市調査(13~69歳男女564サンプル)
2018年11月SBS生活DATAライブラリ静岡市調査(13~69歳男女564サンプル)
2019年11月SBS生活DATAライブラリ静岡市調査(13~69歳男女562サンプル)
2020年11月SBS生活DATAライブラリ静岡市調査(13~69歳男女562サンプル)
2021年11月SBS生活DATAライブラリ静岡市調査(13~69歳男女563サンプル)
2022年11月SBS生活DATAライブラリ静岡市調査(13~69歳男女562サンプル)
2023年11月SBS生活DATAライブラリ静岡市調査(13~69歳男女562サンプル)
- カテゴリー