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- 静岡のマーケット
- 2024/12/05
男女でこんなに違う!?介護への意識あれこれ
12月に入り、日に日に寒さが増しています。この時期になると布団、こたつ、お風呂から中々出ることができないのが悩みどころです。
加えて暖かい室内と寒い脱衣所や廊下、屋外との急激な温度変化はヒートショックの危険性も高まります。特に65歳以上の方はヒートショックを起こしやすいと言われています。
2023年度SBSデータバンク静岡市調査によると(グラフ1)、家族に65歳以上の人がいる、と回答された方は6割以上に上っており、65歳以上の方が身近にいる人が多いようです。冬場は特に、ご自身だけでなくご家族にも注意が必要ですね。
そこで今回は老後に焦点をあて、男女20~69歳・512人の介護に関するデータについて見ていきたいと思います。
まず、グラフ2をご覧ください。老後に関する意見についての質問のうち、「老後は子どもに頼らず独立した生活を送りたい」と回答した人は全体では33.0%となりました。男女ともに年齢が上がるにつれて回答者の割合が増えていますが、特に女性50~69歳においては50.5%と半数を占めています。また、年代ごと男女を比較してみると、どの年代においても女性の割合の方が高く、男性よりも女性の方が独立した生活に対する意識が高いようです。
続きまして、グラフ3は配偶者や親の介護を行う場所に関するデータです。
20~69歳全体では「介護施設を利用したい」が37.1%で「在宅で介護をしたい」を10%以上、上回ったのに対し、男性50~69歳では「在宅」が34.2%、「介護施設」28.2%と「在宅」が上回りました。一方女性は、「在宅」19.6%、「介護施設」40.2%と「介護施設」が「在宅」の2倍ほどの差をつけました。
男性は女性と比べて在宅介護をしたいと考える人が多いようです。
一方で、グラフ4を見ると、配偶者や親の介護に関しては男女問わず「他の人の助けやサービスを利用したい」が高くなっており、身内だけではなく周りの人の手を借りたいと考える方が多いようです。
また、グラフ5はご自身、身内を問わず、老人ホームなどの施設を利用したいかに関するグラフです。男女共に「利用したいとは思わない」という方が「利用したい」を上回っています。特に男性の半数以上が「利用したいとは思わない」と回答しており、男性は老人ホームの利用に抵抗があるようです。一方で女性は男性や20~69歳全体と比較して「利用したい」と回答した人の割合が高くなっており、女性の方が男性と比べて施設の利用に抵抗が無いことがわかります。
以上のデータから、老後や介護に関して男女の間に大きな意識の差があることがわかります。
高齢化社会が進み、ご自身の親や親族の介護に向き合わなければならない人は増えていくでしょう。
年末年始で家族が集まるこの季節、もしもに備えた話をするのも良いかもしれませんね。
2023年11月SBS生活DATAライブラリ静岡市調査(男女13~69歳562サンプル)