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• 静岡のマーケット
• 2024/09/11

急速に普及したQRコード決済 利用者数は5年前の2倍超に！

厳しい残暑が続きますが、朝夕は徐々に秋の気配を感じています。

この夏は、新型コロナ 5類移行から2度目の夏ということで、外出機会の増加傾向が継続し、加えて記録的猛暑や南海トラフ地震臨時情報（巨大地震注意）の影響による備蓄品の駆け込み需要などで、財布が寂しくなった方も多かったのではないでしょうか。電子決済ってついつい現金よりも使いすぎちゃうんだよなあと反省していたところ、ちょうど電子決済に関するデータがあったので、今回のコラムは電子決済・コード決済をテーマにしようと思います。

皆さんは電子決済、QRコードをご利用になりますか？2014年にLINE Payがリリースされ、2016年には楽天ペイ、2018年にはPayPay、2019年にはメルペイ、au PAYなど、年々QRコード決済の種類が増えており、生活に身近な存在になっています。SBS生活DATAライブラリの調査によると、静岡市では2019年度調査から2023年度調査までの間で「1年以内に電子決済・QRコード決済を利用した人」の割合が2倍以上増えています。（グラフ1）

QRコード決済の種類が増えたほか、2020年9月からマイナポイント事業が始まったり、自治体がQRコード決済サービスと連携したキャンペーンを行ったりと、行政を巻き込んだ取り組みも行われたことが普及率増加の理由の一つとして挙げることができそうです。

続いてグラフ2、グラフ3をご覧ください。グラフ2は実店舗での現金以外の支払い方法について、グラフ3はネットショップでの現金以外の支払い方法について時系列でまとめたグラフです。

グラフ2を見ると、実店舗での現金以外の支払い方法は2019年ではクレジットカードが最も高かったのに対し、2023年ではQRコード決済が最も高くなっており、クレジットカードを超える結果となりました。

時系列で比較すると、QRコード決済は2019年から2023年にかけて36ポイントも増加しているのに対し、他の支払い手段は大きな変化は見られませんでした。もう少し詳しく調査する必要はありますが、実店舗におけるQRコード利用率増加の理由の一つとして、PayPayをはじめ、au Payやd払いなど、各QRコード決済が実店舗にてポイント還元キャンペーンなどの実施を始めたこともありそうです。

一方、グラフ3を見ると、ネットショップでの現金以外の支払い方法は以前としてクレジットカードが最も高いという結果となりました。時系列でみると、クレジットカード・QRコード決済ともに2019年から2023年にかけて増加を続けています。ネットショップでの支払い方法としてクレジットカードがQRコードを上回っている理由の1つとして、大手ECサイトであるAmazonや楽天をはじめ、多くのネットショップで未だQRコード決済に対応していないから、ということが挙げられそうです。

ざっくりとですが、2019〜2023年にかけての支払い方法の変化についてまとめてみました。この数年の間に現金以外の支払い方法が急増しているようです。お財布を持ち歩かなくてもスマホがあればお支払いができるというのは大変便利なことですが、使い過ぎには気を付けなくてはなりませんね。

出典：2023.11　SBS生活DATAライブラリ静岡市調査（13～69才男女562サンプル）
　　　　2022.11　SBS生活DATAライブラリ静岡市調査（13～69才男女562サンプル）
　　　　2021.11　SBS生活DATAライブラリ静岡市調査（13～69才男女563サンプル）
　　　　2020.11　SBS生活DATAライブラリ静岡市調査（13～69才男女562サンプル）
　　　　2019.11　SBS生活DATAライブラリ静岡市調査（13～69才男女562サンプル）