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- 2023/08/22
MY STYLE ~人生における学び~ しずおか焼津信用金庫 田形和幸理事長
「MY STYLE~人生における学び~」は県内企業の経営者らに自分の人生に影響を与えた言葉や書籍などについてお話を聞き、毎月第2・4週の朝刊経済面で連載します。今回は、「地域の未来によりそう」をスローガンに掲げるしずおか焼津信用金庫の田形和幸理事長にインタビューしました。
座右の銘 「不将不迎応而不蔵・・・将(おく)らず、迎(むか)えず、応(おう)じて、而(しか)して、蔵(おさ)めず」
―この言葉は。
荘子の言葉です。私は「過ぎ去ったことを思い悩まず、これから起こるかどうかわからない将来の心配をするよりも、発生した事象を真伨(しんし)に受け止め、適切な措置を講ずべきだ」と理解しています。ミスが起きた時に悔やんだり当事者を非難したりするのではなく、原因をしっかりと分析し、事態の収拾に努め、再発防止に向けて最善の行動を行うことが大切であると考えています。
―この言葉との出合いはいつですか。
管理職として仕事をするようになってからです。管理職に昇進し部下ができてから予期せぬ事態が発生し、対応に追われることが多くなっていました。その時に、起きてしまったことに後悔するのではなく、「どのように立て直すか」を考え、行動することに集中してきました。私自身の「ざっくばらん」な性格もあり、予期せぬトラブルも、自然と前向きに捉えることができました。
―今の仕事や生活に、どのように役立っていますか。
難しい判断を迫られる時に冷静さを取り戻し、前向きになれるのがこの言葉です。我々の仕事の根幹は「人」であり、「ヒューマンエラー」と隣り合わせです。失敗したら悔やんでばかりいないで、次のステップに生かせるように最善を尽くすことを職員に伝えています。人も組織も、失敗こそ成長の機会です。最後まで諦めずに行動できる人材の育成、その先の「たくましさを増した」後進の姿を見届けることが私の役割と考えています。

◇プロフィール・略歴
田形和幸(たがた・かずゆき)
静岡市出身。
1979年 静岡信用金庫入庫
2009年 同理事長就任
2019年 合併に伴い、しずおか焼津信用金庫
理事長就任
(会社概要)
社名:しずおか焼津信用金庫
肩書・名前:理事長 田形和幸
所在地:〒420-0838 静岡市葵区相生町1番1号
電話番号:054-247-1151
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