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  • 2023/01/12

防災対策

近年、地球温暖化の影響を実感させられるような豪雨や台風などの自然災害が増えています。昨年9月の台風15号では静岡県内でも各地で大きな被害を受けました。地域防災のみならず、家庭における防災もますます重要となります。皆さんはどのように対策されているでしょうか。

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 SBSデータバンク静岡市調査より、お宅でしている防災対策の実施率をみると、直近の2021年調査では「非常持ち出し品の準備」と「非常用の食料・飲料の常備」がともに45.8%、「家具など転倒防止のための固定」が33.6%となっています。経年では、「非常用持ち出し品の準備」と「非常用に食料・飲料の常備」が2011年以降、実施率4割以上をキープしており、東日本大震災をきっかけに日常の備えが定着している様子がうかがえます。ただし、「家具など転倒防止のための固定」は2011年より時間の経過とともに数値が低くなり、2021年が2010年を下回る結果となっています。

グラフ2.PNG

 また、「地震や津波・風水害への対策・準備でしていること」について、2011年と2021年のデータから10年間の変化をみてみました。2021年で高いものは、「①地域の避難場所を知っている」54.5%、「②各自治体が発行する『ハザードマップ』を見たことがある」41.4%、「③災害時の避難方法や連絡方法について、家族で話し合いをしている」29.3%などとなっています。2011年と比較すると「①地域の避難場所を知っている」は、若干の減少傾向はあるものの、10年前から5割台と高水準をキープしています。「②『ハザードマップ』を見たことがある」は2011年の24.7%から2021年は41.4%と大幅にアップしており、この10年間でかなり浸透してきたようです。また、「④地域の防災訓練に定期的に参加している」もアップしています。
 今回取り上げた項目は、いずれも100%になるのが理想ですが、費用や保管場所などで実現しにくいこともあるでしょう。お住まいの状況や家族構成などにより必要な防災対策は異なってきますが、今一度防災対策を見直してみるのも良いかもしれませんね。

トムス
データ出典:SBSデータバンク静岡市調査(男女13~69歳 各年561~567サンプル)

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