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- 2022/11/09
MY STYLE ~人生における学び~ SUS石田社長
このコーナーは県内企業の経営者らに自分の人生に影響を与えた言葉や書籍などについてお話を聞き、毎月第2、4週の朝刊経済面で連載します。初回となる本日の紙面では、SUS株式会社の石田保夫社長にインタビューしました。
座右の銘 「先憂後楽」
Q1:この言葉は?
本来は政治に使われるものですが、人よりも先に国を心配し、楽しみは人よりも後に得るべきという思想は、会社を経営する立場でも同じだと捉えています。どんな時も常に先手を打ち、未来を見通して準備や計画を練ることが大事であり、厳しい局面にあっても前向きに挑む意識を大切にし、今が苦しくとも必ずいつか報われる時が来ると、この言葉を自らの励みにしてきました。
Q2:この言葉との出合いは?
社会人になったばかりの頃、失敗してお客さまに叱られたり、売り上げが伸びなかったりして、何度も落ち込みました。そんな頃に手にした本の中でこの言葉に出合い、自身の仕事のやり方を見直してみると、事前の段取りが不足し、結果を出そうと焦っていたことに気づきました。それからは先を予見し計画を立ててから実行し、成果は後からついてくるものと気持ちを切り替えました。
Q3:今の仕事や生活にどのように役立っていますか?
創業した時、世界で通用する会社を作りたいと思いました。けれど、その実現はとても困難で社員と共に挑戦と失敗を繰り返しました。30年がたった今、当社は「世界基準」という目標を掲げ、それに向かって社員全員が仕事をしています。結果、アルミ押し出し業界で世界トップシェアを獲得しました。けれど、これからも未来だけを見つめて挑み続けていたいと思っています。
(プロフィール・略歴)
代表取締役社長 石田保夫(いしだ・やすお)
1979年 清水機電株式会社(現 株式会社アイエイアイ)入社、1992年 アイエイシステム株式会社(現 SUS株式会社)設立、代表取締役社長就任。
静岡市在住、72歳。
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