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  • 2021/07/16

第4次到来!?データで見る韓流ブーム

第4次到来!?データで見る韓流ブーム

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 2020年の新語・流行語大賞が発表されたときに強く抱いた疑問があります。「『第4次韓流ブーム』って、いつの間に第4次が起こっていた?」と。巷ではコロナの第4波の話題でいっぱいですが、ふと思い出したので調べてみました。

 第1次韓流ブームは言わずもがな、2003年の「冬のソナタ」BS放送を始まりとする社会現象です。ワイドショーにヨン様が連日出ていた、あの頃ですね。

 第2次は2010年前後のK-POPの台頭によるものです。東方神起、BIG BANG、少女時代、KARAといったグループ名が日本でも広く浸透し、2011年の紅白には韓国のアーティストも多数出場しました。

 第3次は2017年前後です。BTS、TWICEといったアイドルグループから、チーズタッカルビやチーズハットグなどの食、美容といった韓国文化全般が若い女性を中心に流行しました。

 さて、第4次韓流ブームです。どうやらネット配信ドラマが話題になっていたようですが、そもそもネット配信を利用していない私は知る由もありません。では、他の皆さんはどうだったのかと、SBSデータバンク静岡市調査から、「よくみる番組の種類」を追ってみました。(2009年までは「外国のドラマ」でひとくくりにされていたので、「冬ソナ」時代と比較できないのが残念です。)

 2010年からの10年間で、男性のピークは2011年、女性のピークは2012年でした。女性の年代別で比較してみると、10代と50代では2020年に数値がググッと上昇していますが、2012年の数値には届きません。 こうして見ると2020年の第4次韓流ブームはずいぶん小ぶりな印象です。そういえば2020年にデビューしたNiziUもネット配信番組から注目を集めました。

 ネット配信が広がる現在、日韓関係は第1次韓流ブームの頃に比べて冷え込んでいます。いつか来る第5次韓流ブームでは、日韓関係も良好で、コロナウィルスも終息しドラマの「聖地巡礼」が盛んになっているといいなと思います。 

株式会社トムス 櫻井亜希子

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