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  • 静岡のマーケット
  • 2021/01/20

「食」のライフスタイル変化

 新型コロナウィルスの影響で「テイクアウト」や「出前」を利用して外食を楽しむ文化が広がりをみせています。最近では某有名ピザチェーンのキッチンカーが不定期で近所に来てくれるようになり、出張までしてくれるのか!と驚きました。できたてのピザを家族でいただくと本当に幸せな気持ちになります。今回は、食生活の態度や行動の変化に着目してみました。

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 静岡市データバンク調査より、2005年から2019年の間に変化が大きかった項目をピックアップしています。インスタント食品や冷凍食品の飲食については近年増加傾向にあります。お手軽に本格的な味が楽しめたり、健康に配慮したものになっていたり、「インスタントや冷凍食品=体に悪いもの」というイメージが変わってきたように感じます。共働き世帯の増加により、「時短」で料理ができることも、社会のニーズとしてあるので、上手に普段のお料理に活用しているのではないでしょうか。
 また、「家で食事をするときは、ひとりで食べることが多い」は増加傾向にあり、「孤食」が進んでいます。生活環境が変わり、食生活が変わり、家族がそろうことがなくなった日本に現れた食事形態として、9つの「こしょく」が問題提起されています。みなさんはいくつ知っていましたか。

① 孤食 孤独な食事
② 固食 好きなものだけ食べる
③ 個食 家族それぞれ、バラバラなものを食べる
④ 子食 子供だけで食べる
⑤ 小食 食欲がなく、少しの量しか食べない
⑥ 戸食 外食ばかりの食事
⑦ 粉食 パンや麺類など、粉物が中心である
⑧ 濃食 味の濃い物ばかり食べる
⑨ 虚食 朝、食欲がない、何も食べない。

 最後に、外食機会については近年増加傾向にありました。次の調査(2020年11月)ではグッと数値が低下すると見込まれます。飲食業界の方は今回のコロナウイルスの影響で、本当に苦しい思いをしている方が多くいらっしゃると思います。テイクアウト、出前、出張販売を利用することで、外食産業に携わる方を応援できます。また、インスタントや冷凍食品もうまく取り入れて、「お家時間」を楽しんでみてはどうでしょうか。

トムス 田中真唯