DATA静岡のマーケットデータ
- ファミリー
- 2020/12/24
家族の時間は大切に。でも会話が減っている!? ~20年の変遷から見る家族のカタチ~
新型コロナウイルスの影響により新しい生活様式が生まれつつある昨今、以前より家族と接する時間が増えた、という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回、「家族」に注目して、過去20年の家族のカタチの変遷を追ってみました。
まず、図1にあるように、ここ20年で夫の家事参加が増えていることが数字からも見て取れます。家では威厳を保ち、家事は妻がやるもの、という価値観は急激に見直され、夫が家の事に積極的に関わるようになってきています。
では、家族の時間はどうでしょうか。図2を見てみると、「週に3日は家族そろって夕食をとる」割合は20年間、50%前後を推移し、意外にも?家族の時間は20年前と大きく変わっていないようです。また「他人とのつきあいより、家族との時間をできるだけ長くとりたい」と考える人は増加し、家族との時間を大切しようとする傾向が見られます。一方で「夕食後は団らんする」は2009年までは増加、それ以降は減少しています。
そこで、家族間のコミュニケ―ションについて着目したところ、図3のとおり、夫婦間・親子間の会話がいずれも減ってきている様子がうかがえます。「家事を分担し、家族の時間を大切にするようになってきている一方、会話は減っている」という状態になっています。
これには様々な要因があると思いますが、その一つとして「スマホの普及」が挙げられます。図2で触れた家族団らんの時間が減りはじめる2009年頃は、スマートフォンが国内で発売し、普及し始めた時期と重なります。総務省によるデータの図4では、スマホが急速に普及していく様子が一目瞭然で見て取れます。
同時に、これにより情報のパーソナル化が一気に進み、個人の時間が増えていった結果、会話やコミュニケーションの減少に影響を及ぼすようになったのではないでしょうか。
最後に、人々のスマホ疲れ・コロナによる新しい生活様式など、令和以降、価値観や生活がさらに大きく変化することが予測される今、改めて「家族のカタチ」を考える良い機会に私たちは直面しているといえるでしょう。
株式会社トムス 村松昂
データ出典:
2019年11月JNNデータバンク全国調査(男女13~69歳7,389サンプル)
2014年11月JNNデータバンク全国調査(男女13~69歳7,408サンプル)
2009年11月JNNデータバンク全国調査(男女13~69歳7,422サンプル)
2004年11月JNNデータバンク全国調査(男女13~69歳7,407サンプル)
1999年10月JNNデータバンク全国調査(男女13~69歳3,570サンプル)
- カテゴリー