DATA静岡のマーケットデータ
- 静岡のマーケット
- 2020/05/27
加速する消費行動の変化
皆さんは、インターネットで モノを購入したことはありますか?
Amazonや楽天市場、ZOZOTOWNといったインターネットショッピングが年々存在感を増し、今やいつでもどこでも、自宅でモノが買える時代になりました。では、どれぐらいの人が利用しているのでしょうか。
SBSデータバンク静岡市調査からまとめた『インターネットショッピングー2014年と2019年比較ー(図1)』によると、「利用しない」と回答した人は2014年は45.6%と半数近くいたのに対し、2019年では34.0%と、約3人に1人にとどまり、5年間で浸透してきた様子がうかがえます。

また、『インターネットショッピングー2019年 年代別ー(図2)』を見ると、年代が低くなるほど利用率が増え、特に20代では1ヵ月に1回以上利用する人の割合が54.1%と、半数以上が日常的に利用していることが分かりました。


一方、ネットスーパーの利用状況をまとめた『ネットスーパーー2014年と2019年比較ー(図3)』では、「利用しない」と回答した人は2014年85.6%、19年86.3%とほとんど変化していません。『生協の共同購入・個人宅配 ー2014年と2019年比較ー(図4)』も変化はほとんどなく、インターネットショッピングとネットスーパーでは利用の拡大に差があることが見て取れます。生鮮食品など、保管温度や賞味期限に注意が必要なものは、まだまだ実店舗での購買が主流となっているようです。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、日本のみならず世界全体で外出自粛や「密」を避けるというかつてない時代を迎えた今、私たちの消費行動は、半ば強制的に大きく変わるのではないでしょうか。外出の自粛を機に、初めてインターネットショッピングやネットスーパーを利用したという人も多くいると思います。今後、消費行動の変化はさらに加速していくかもしれません。
(株式会社 トムス 村松昂)
データ出典/
2019年11月SBSデータバンク静岡市調査(男女13~69歳 562サンプル)
2014年11月SBSデータバンク静岡市調査(男女13~69歳 562サンプル)