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- 2019/12/20
イベントとライフステージ
浜松市では10月にはままつジャズ・ウィークが、静岡市では11月に大道芸ワールドカップが開催されました。それぞれ定番のイベントとして広く浸透しています。では、静岡の人々は、どんなイベントに魅力を感じるのでしょうか。

図1では、未既婚状況と子どもの年齢をベースにした、ライフステージ別の「興味がある・参加したいイベント」を比較しました。グラフからは、各ステージで傾向が大きく異なることが分かります。
「独身」と「既婚子供なし」ではグルメや音楽のイベントが人気です。名産品などの販売イベントは「既婚者」を引き付けているようです。結婚したり、家族ができたりすることで、食の安全や、安くておいしい食材への興味が高まることが背景にありそうです。
「既婚子供未就学」ではどうでしょうか。子どもと一緒に楽しめる体験型イベントや子育てのセミナー・イベントが人気を集めています。逆に子連れでは行きづらい音楽イベントやお笑いライブはぐっと数値が低下し、価値観や興味が大きく変わることが反映されています。未就学の子どもは長時間じっとすることや、長い話を最後まで聞くのが難しいことから、おのずとこれらのイベントから遠ざかっていくようです。子どもが小学生から高校生のうちは、親子一緒に楽しめるお笑いイベントの人気がやや高まり、子育てがひと段落する「既婚子供大学生以上」では夫婦二人で楽しむことのできるイベントへの関心が再度高くなるようです。
総合的には、どんなライフステージでも楽しめる「グルメイベント」が一番人気といえます。既存のイベントにグルメの要素がプラスされると、新たな層を開拓できるかもしれません。

図2は各ライフステージの人が、イベント情報をどの媒体から入手しているかをまとめたものです。テレビはどのステージにもまんべんなく届き、新聞は子どもの年齢が上がるにつれ情報源としての活用が増える傾向があります。一方でインスタグラムやフェイスブックなどのSNSは「子供未就学」や「独身子供なし」世代がよくチェックしているようです。小学生以上の子どもや親をターゲットとするイベントは、新聞やテレビとの親和性が高いといえそうです。