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- 静岡のマーケット
- 2019/11/27
あなたはお酒が好きですか?
世間では、日本酒がブームと言われて久しく、また、毎年秋頃には、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁で盛り上がっています。静岡においても、クラフトビールが独自の展開を見せています。このように、お酒が話題にのぼることが多い一方で、日本人の「アルコール離れ」が進んでいるとも言われます。そこで、SBSデータバンクで2008年と18年を比較し、静岡の人々のお酒の飲み方の変遷を調べてみました。

「図.1 飲酒頻度」を見ると、「だいたい毎日飲む」人はこの10年間で9.5ポイント減少しました。その他の回答を見ると、飲酒頻度が少なくなるほど10年前に比べ増加しています。特に「お酒は飲まない」人が4.9ポイント増え、お酒離れが進んでいることが読み取れます。

では、日本酒やビールといった、お酒の種類ごとの飲み方はどうでしょうか。「図.2 酒類の飲み方について」では、18年は「酒類は好きでない、飲まない」が08年から5.5ポイント増の26.5ポイントで最も多く、「どちらかといえばビール党」を上回っています。飲むお酒の種類は、08年も18年も「ビール党」が多数派を占めています。酒類の飲み方を、男女別でもう少し詳しく見てみましょう。

「図.3 酒類の飲み方[推移(2008年→18年)]」では、10年前との比較を男女別にまとめています。「どちらかといえばビール党」は、全体では1.2ポイントの減少ですが、男女別では女性が4.6ポイント減少する一方、男性は2.5ポイント増加しています。「どちらかといえば焼酎党」では、男性が5.5ポイントの減少、女性はほぼ横ばいの0.7ポイントの増加とこちらも対照的な結果です。「酒類は好きではない、飲まない」は、男性が8.1ポイント増、女性も3.0ポイント増で、特に男性の増加が顕著となっています。酒類の飲み方の変遷は男女で異なり、特に男性のアルコール離れが進んでいることがうかがえます。
10年前と今の飲酒頻度や飲み方を比較すると、静岡の人々の生活の変化が見て取れました。飲酒頻度が減少傾向の中でも、支持を伸ばしている酒類もありました。これから忘年会シーズンを迎えお酒を飲む機会が増えますが、飲む人も飲まない人も、みんなで楽しみたいものですね。
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