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- 静岡のマーケット
- 2019/07/26
5年前との比較から見えてくる、決済方法の多様化
最近、TVCMや店舗など至るところで「○○Pay」を目にする機会が多くなりました。キャンペーンも盛んで、ここ最近使い始めたという方も多いのではないでしょうか。スマホ1台あれば、現金を持たなくても生活できる時代になろうとしています。テクノロジーの進歩が、わたしたちの生活をより便利にする一例であると同時に、決済方法の多様化により"お金"の概念が変わりつつあることも注目されます。

ここ5年間で、人々のお金の支払い方法、消費行動はどのように変わってきているのかを、SBSデータバンクで見てみました。2013年、18年の「直近1年間で現金以外で実際に使用した支払方法」を比較すると、5年前に比べ「クレジットカード」「プリペイドカード」「チャージ型電子マネー」などで支払いをする人の割合が増える一方、「代金引換」が減少していることが分かります。クレジットカードやチャージ型電子マネー、ポイントが付く決済方法の伸びが顕著です。

同様に「直近1年間のネットショッピング利用率」も比較しました。5年前に比べ、全体でのネットショッピング利用率が10ポイント近く増加。特に女性で著しく上昇し、男性を逆転しました。現在では女性の約6割がネットショッピングを利用しています。消費行動の変化も、決済方法の変化に大きな影響を与えていることは明らかです。
今後、ますます支払方法の多様化が加速し、現金の利用率が減ると予測されます。国内の実店舗で「お会計」が不要になるもそう遠くはないでしょう。個人情報の漏洩やスマホの故障、災害時の決済など、お金の電子化とバーチャル化が生み出す新しいリスクも正しく理解しながら、色々な決済方法を賢く活用したいですね。
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