楽しい食事の時間 提供したい
今回のメニューリニューアルの狙いは、お客さまの価値観の多様化にマッチさせることです。ライフスタイルの変化や食の技術革新に伴い、お客さまの価値観は多様化しています。そんな中でも「食事が楽しい」と思える時間を提供できるヨシケイであり続けたいと思い、メニューをリニューアルしました。
お客さま目線で「楽しい食事とは」をより深く考え、たどり着いたテーマが「美味しさ」の追求です。そのため、メニュー開発の体制や工程を大きく変えました。管理栄養士によるメニュー監修はヨシケイの強みですが、新たに調理師と、社員から選抜したプロデューサーを開発チームに加えました。栄養、効率的な調理法、味、総合的なバランスなど、3人が得意分野で力を発揮し合うことによって、これまで以上に美味しく手軽なメニューを提供することが可能になりました。また、開発担当以外の社内の第三者を対象とした試食会を実施し、お客さまの感覚に近い評価を取り入れる仕組みを導入しました。
今回、メニューブックのデザインや写真撮影方法も新しくしましたので、まずは目で見て「美味しそう」と感じていただき、実際に食べて「美味しさ」を堪能していただけたらと思います。
私自身、食べるのが大好きで、楽しい食事は本当に幸せな時間だと思います。「医食同源」という言葉の通り、体の資本は食事です。毎日の食事が楽しい時間となり、家族や友人とのコミュニケーションが増えれば、食事は価値ある時間になります。これからもヨシケイは、すべての人に価値と幸せを提供していきたいと思っています。
チーム一丸で「味」を追求
北清：今回のメニュー開発でこだわったポイントを教えてください。
安倍：調理師が加わることによって、美味しさをより追求できるようになったと思います。例えば、同じ食材でも切り方を変えたり、調理順を変えたりするだけで、さらに美味しくなるという発見がいくつもありました。栄養士と調理師の異なる視点から多様な意見が出ることで、これまでにないメニューが生まれるようになりました。
山内：私が担当している「Cut Meal」はカット食材を使用する、調理時間を10〜15分で収める、というコンセプトがあります。私自身は調理師の資格を持っているので、丁寧に調理したいという思いから、コンセプトに合わせるのに苦戦することも多いのですが、どうすれば、より簡略化しながらも美味しさを追求できるのかを日々試行錯誤しています。
金子：私のこだわりのポイントも、やはり「美味しさの追求」です。これがリニューアルの大きなテーマでもあるので、みんなが味にこだわってくれていると感じます。社内試食で、開発チームのメンバー以外にも試食してもらい、味やボリューム感、見た目について、お客さま目線で評価を受け、合格点に達しないとやり直しです。今は３〜４カ月先に向けてのメニューを開発しています。
北清：より美味しく、より時短になるよう、社内全体で取り組んでいるのですね。皆さんからの一押しメニューはありますか。
安倍：弊社で最もベーシックなメニューである「Smiley Meal」のカレーです。玉ねぎを飴（あめ）色になるまで炒めて作ると美味しいとよく言われていますが、鍋で飴色にするのはとても大変で時間がかかります。今回、調理師のアイデアで、レンジで少し加熱することで水分を飛ばしてから炒めると、生から炒めるよりも非常に短い時間で飴色にすることができました。今回初めて採用した調理方法で、かつ、とても美味しいのでお勧めです。
山内：私の一押しは「Cut Meal」で扱う予定の魚の干物です。これまでの干物は匂いが気になったり、グリルを使うので準備や片付けが面倒だったり、という課題があったのですが、今回のリニューアルに伴って、レンジ加熱で完成する魚の干物を開発しました。実際に食べてみると、グリルで焼いたものよりもしっとりとしていて、柔らかくジューシーに感じるほどでした。ぜひお客さまにも食べていただきたいと思います。
北清：お客さまにどのようなメッセージを伝えたいですか。
金子：やはり、お客さまに笑顔になってほしいと思っています。料理を作るお母さんやお父さんが「ヨシケイがあってよかった」と思い、それを食べた家族が「美味しいね」と言って笑顔になる、という連鎖を生み出したいです。
安倍：新たにメニューブックに載せるものは自信を持って送り出せるメニューだと思っています。新しいお客さまには楽しんでいただきたいですし、今まで長く使っていただいていたお客さまには「変わったね。美味しくなったね」と思っていただけたらうれしいです。
山内：リニューアルに向けて日々試作、試食を繰り返しています。私たちのこだわりが詰まったメニューが、多くの過程を経て皆さまに届く日が楽しみです。
新メニューの一部を紹介！
各コースの新メニューの一部を試食しました。
【Smiley Meal（スマイリーミール）】
主菜はビーフガーリックバターライス。副菜はポテマカサラダ。牛肉を炒めた際の油でご飯を炒めることで、味に一体感をもたらしている点がポイント。
北清：子どもも大人も喜びそうな味付け。サラダを付けることで、野菜もしっかり食べられるメニューですね。
【Standard Meal（スタンダードミール）】
主菜はチーズとキャベツの豚肉包み。副菜は豆腐のあっさり煮と、ごぼうの梅おかか風味。ラップを使って簡単に本格的な肉巻きが完成。作る楽しさも味わえる点がポイント。
北清：見た目よりボリュームがあり、「肉」を感じます。甘辛いタレの主菜と、あっさりした味の副菜のバランスが絶妙です。
【Cut Meal（カットミール）】
主菜は 包丁いらず！レンジパスタで簡単カルボナーラ。副菜はウインナーとかぼちゃのコンソメスープ。新たに商品開発した、レンジで温めるパスタを使って時短を実現している点がポイント。
北清：もちもち食感のパスタに、味がしっかり絡んでいます。かぼちゃは硬くて切りにくいので、カット済みなのが助かります。